今回の全写真は、弊社で一緒に写真撮影をお願いしているカメラマン渡辺氏のものだ。見事な冬の情景だ。
弊社は12月決算。私が会社を興したのが2006年だから、現在14期から来年1月には15期を迎えようとしている。会社設立後10年後には9割の会社が消えていくと言われるなかで生き残った。会社は長く続けることにも意味があることも知った。会社の信頼度が年を重ねるごとに高まるからだ。
会社設立当初は、取引する相手先会社から会社謄本の提出を依頼されたもんだ。正直、下に見られている感じが強く「なにくそっ」と思った。現在、新しい取引で謄本の提出を依頼されることなんか全くなくなった。これは10年以上経過していることが大きな理由にあると思う。
立場的にストレスの多い日々が多く、黒かった髪が徐々に白髪が目立つようになってきた。まあストレスがなくても白髪が目立つようになったのは齢のせいだけど…。
会社設立当初は経理事務の本も数十冊買って読んだ。人件費節約、自分が経理事務をするしかなかったからだ。現役技術者の頃は経理事務を軽くみていたし、不毛の作業と思っていた。これを行ったからといって売上げに全く直結しないからだ。
会社の第一線は営業マンと技術者だと信じて疑わなかったのだ。
今は経理部門は重要なポジションだと考えが方が大きく変わった。大きな会社になればなるほど重要なポジションだ。
とは言え、営業マンと技術者が会社的優先順位は絶対上だ。会社を儲けさせてくれる部署が上になるのは仕方がないことだ。
経営本も沢山沢山読んだ。本当に沢山読んだ。図書館に出掛けて関連書籍を数十冊借りたことは何度もあった。
但し、借りた本を全部読む必要なんか全くなかった。書いてある内容はどれも似たり寄ったりだからだ。
そして、最近はこの手の本さえも読まくなってきた。
会社経営本の書いてあることはどれも会社を興した頃に読んだ内容と大差ないからだ。極端に言えば以前の名著を引用して新しい著者が語っているだけだ。精神論が多いのも事実。
特に経営本で会社を興したことのない人の経営本は殆ど参考にしていない。確かに会社を設立した数年間はこの手の本も貪欲に読んだが、今はコンサルの肩書のついた人の本を買うことはない。買う気が起きないのだ。
何故って?
言っていることは知っていることばかりだからだ。実行するか否かだけの問題だけなのだ。
この実行することがいかに難しいかだ。思うだけなら誰でも出来る、実際に実行することは天と地ほどの違いがある。
コンサルの響きは格好よく聞こえるが、実践を経験している技術者の方が圧倒的に説得力があり格好よい。
あえて言えば、今自分が良く読む本は動向本かな。AWSとか5Gとかの動向本。10年後、20年後の未来が見えてくるからだ。
この会計年度15期を迎えるにあたって色々考えてみた・・・。
軌道に乗る8年目位までは大変だった。毎日帰るのは早くて21時、土曜日も出勤。日曜も出たことは珍しくない。さりとて仕事をしているのかと言えばそうじゃない。仕事を獲得するための潜伏期間。企画書・提案書の作成の時間ばかりだった。勿論、開発も並行して行ってはいたが、その頃入社した若手はその日々が苦痛だったはずだ。
しかし、個人的には面白かった。楽しかった。確実に商品(=ノウハウ)となるものが出来つつ具体化していったたからだ。
念のために言うが、今のスタッフに残業は殆どありません。殆ど定時に帰っていますのでご安心下さい。(笑)
だけどね、生き残れたのは会社を興した数年間、毎日21時や22時まで思案し、土曜も日曜も仕事をした結果だ。雇用側にしてみれば労働環境は悪かったが、今は劇的に良くなっている。会社を興すってそんなもんだ。
だからこそ起業は体力のある40代50代が絶対良い。
60代から会社興しても決して遅くないが、体力が問題だ。体力的にやりたいけど、疲労で頭が回らない!これ以上出来ない!となって、中途半端で1日が終わってしまう。今の自分がそうなりつつある・・・。
まだまだ頑張ります!