2020年 世界を襲ったコロナ騒動で、テレワークを導入する企業は一気に浸透した。既にIT企業のテレワークは、極一般的に導入されている。とは言え、比率は半々程度かな?IT系企業以外であれば、感覚的に出勤が多いかもしれない。
テレワークを導入出来る出来ないかは、企業が各種コミュニケーションツールを自由に使いこなせるか否かにかかってくる。これはPC&インフラ環境を使いこなせるか否かと言っても良いかな。
ここで個人的に疑問が残る。
テレワークを推進するトップ陣営が果たしてテレワークが出来るほどPCを使いこなせているのか・・・ってこと。
こんな嘘みたいな話がある。
経団連の中西宏明会長が2021年6月に亡くなられた。
東京大学卒業後、日立製作所に入社し、社長・会長・経団連会長と、まさに日本経済界のリーダーであった。現役バリバリの時代は日立製作所の情報・通信部門の本部長を経験されている。コンピュータ、ネットワーク、サーバー等の知識豊富な中西会長がPCが苦手なはずがない。
そんな中西会長が、経団連会長となり、2018年5月執務室に初めてPCを導入し、事務局職員にメールで連絡を始めたのだ。
なんと、これまでの経団連会長の執務室にはパソコンが導入されていなかったのだ。これは20年や30年前の話じゃない、2018年の話だぞ。
当時、多くのネットユーザーは「嘘だろう~、いつの時代だ~」と騒然となった。
企業のトップの更にそのトップとなれば、PCを触る時間が少なくなるのは理解できる。しかし、本当に経団連の歴代会長はPCを使う必要はなかったのだろうか?
事務局側は、対面での説明、資料は書面提出、電話が基本のため、今までの(経団連)会長は仕事にPCは使っていなかっただけ…とコメントした。
当時、中西会長も「正直いって、執務室にPCが無いのは驚いた」と語っている。
中西会長からメールを受け取った職員は「最初は本当に驚いた。これが中西さん流だ。主に紙でやり取りしてきた職員の働き方も変えようとしている」ということだった。
対面での説明、資料は書面提出、電話が基本・・・今やこんな迷文句を言う管理職はいないが、似たような意味合いの管理職は少なくない。他のすべき優先作業が増え、もはや時間をかけて覚えることが出来ず、覚えようとしないのだ。
気持ちは良くわかる!私も進化するAdobe製品をもはや全然使いこなせていない。言い訳になるが、もはや時間を確保できないのだ。
やはりビジネス展開するには調査分析が必要だ。それにはPCを使いこなせれば生産性は大きく変わってくる。
これからのビジネスマンは、PCを酷使するくらい滅茶苦茶使いこなさなければ生き残れないぞ!
更に加えれば、スマートフォンも同様だ。世の中のビジネスはスマホありきでサービスは突き進んでいるからね。まあ若い人なら問題ないかな。