暗い話になりますが、お許し下さい。
某財団の広報関係で一緒に活動してきたYさんが、癌であることを知った。
月1回はお会いする人だ。非常に親しい身近な人が癌だと知ると、次の言葉が出ない。
そして「またか…」と思った。
この「またか…」の意味は、今年の春頃に癌と告げられた親しい間柄のKさんがいたからだ。笑顔で接して頂いてはいたが、一人でいるときは思い悩んだことだろう。
その方は早期発見で 今は元気に活躍されている。最近は一緒に飲み屋でお酒を交わしている位だ。
昨年2月に親しくお付き合いさせて頂いた印刷会社のT社長が癌で亡くなられている。享年66歳。
T社長は、元気で活躍されていた頃から私の仕事に関心を示して頂き、健在ならば紙とネットの融合ビジネスを間違いなく一緒に行っていたはずだ。
何故なら ご健在の頃は、もう紙だけの時代じゃない。ウェブを絡ませるビジネス展開が必要だと、何度も話し合って大きな夢を抱かせて頂いたからだ。もう残念で残念で仕方がない。
T社長は自分が育て上げた会社を夢半ばで断念せざるを得なくなった無念さは計り知れないはずだ。
但し、現在は息子さんが社長業をしっかり引き継がれている。
癌は60歳を超える頃から年齢が高くなるほど多くなる。「癌です」と医者に告知されたときの衝撃はどんなものなのだろう。誰しも経験したくない。
素人知識だが、我々の体には 癌細胞が増殖する一方、それを防ぐ機能も兼ね備えているらしく、このバランスが崩れたとき癌が増殖し始めるとのこと。
即ち、この癌を抑える機能(免疫?)が十分に働けば癌にならない訳だ。それが年齢が高くなるにつれ機能が低下していく。
この年齢の理由の他に、タバコ、過剰飲酒、食事、過度なストレス、睡眠不足…生活習慣が要因となるのは誰もがご存知のこと。
医学の進歩で従来に比べて生存率は改善され、今や悲観することに終わらず、病気と長く共存しながら天寿を全うすることができる時代になっているらしい。
しかし、Yさんは放射線治療する時に医師からこんなことを告げられたらしい。
食欲がなくなりますよ。髪の毛が抜けますよ。白血球が減少するので、病気になりやすくなりなりますよ。などなど。
こんなこと告げられてポジティブに生きて行こうと考えることなど無理だ。体を痛めつける治療が果たして正しい治療なのか?いつも疑問に思っている。
Yさんは放射線治療をせず、食生活・運動・睡眠など健康管理をより一層注意しながら生活するとのこと。
今年1年間、有名人の訃報に癌の方は多い。
これは誰しも他人事ではないのだ。
ここから一つ大切なことを学ぶことができる。
生きていることは本当に素晴らしいこと、時間を大切にし、毎日を一生懸命生きるよう意識するようになること。もう、自分を甘やし、怠けてなんていられなくなる。