最初の写真は、地下鉄茅場町駅を地上に出た四方の風景。
私が新入社員の頃、毎日この駅を活用していた。地上に出たとき22~23歳の自分がそこにいる錯覚を覚え、妙にセンチメンタルになった。
新卒からコンピュータ業界に在籍しているが、当時はまだインターネットが無かった時代。駅名は茅場町だが、この界隈は東京証券取引所がある兜町。上の写真のように、とにかく証券会社が乱立していた。通りのビルは右も左も証券会社ばかりだった。
それがインターネットが普及してご覧のありさまだ。見事なまでに中小の証券会社は消えた。今や中小の証券会社の看板なんか見つけられない。茅場町に来て学生時代の就職活動を思い出してしまった。
ネットで検索すれば容易に分かるが、今年の大学生の人気企業ランキングは、ANA、味の素、JAL、オリエンタルランド、伊藤忠・・・有名大企業がズラリと名を連ねる。
人気の常連だっだメガバンクは下落している。学生もメガバンクの人員削減の報道で敬遠したのだろう。多くの証券会社が消えたように、今度は合併を繰り返してきた大手銀行の番だ。エリート行員の大リストラが始まる。
人員削減の大きな理由は、IT技術の発達によるところが大きい。保険会社や銀行の営業人員はあと5年で半分になるとかの報道を聞いたことがある。それは大袈裟としても、驚くなかれ金融業界の営業も大きく自動化は進んでいるのだ。
コンピュータ開発に縁のある私も、『確かに便利だけど、こんなに楽しても良いの? ここまで自動化させる意味があるの?』と若い頃に何度も思いながらプログラム開発をした記憶がある。
ひいき目で言うわけではないが、就職人気ランキングにIT企業が幾つもランキングされている。それもシステム開発系と言うより、アプリやソフト系サービスのIT企業だ。
そんな中で5月14日、メルカリがマザーズに上場することが報道された。
証券会社、銀行、保険会社・・・安定企業の代表格であった会社の概念は崩れている。いづれ、IT系・ネットワーク系に人気ランキングは大きく入れ替わるだろう。
ちょっと脅かすようなことを書いてごめんなさいね。