自分とコンピュータ史

102 汎用機・オフコン・ミッドレンジ

1993年頃

この年代のPCばかりを記載しているけど、大型汎用機、ミッドレンジもちょっと触れておかないと片手落ちかな。

1993年頃は日本はバブル崩壊で滅茶苦茶な経済状態だった。圧倒的な強さを誇っていた日本は、バブルが崩壊しても大型汎用機メーカーは多数存在していた。オフコン系、ミッドレンジのUNIX系も多数の外資系コンピュータ企業が日本に進出していた。

大型汎用機メーカー

汎用機は資金力がないと開発販売が出来ないため、必然的に大手メーカーばかりだ。導入されるシステムはどれも大型システムばかりだ。国は多額の補助金を出して国産コンピュータメーカー6社(日立、NEC、三菱電機、富士通、東芝、沖電気)を育成しようとしたが、1993年頃には東芝と沖電気の大型汎用機は存在していない。
ちなみに 国産コンピュータメーカー6社は、PC事業に進出するも最終的に全てパソコン事業から撤退(売却)している。

【関連】
002 大型汎用機はどれも同じなの?
080 消えゆく国産パソコンメーカー(OM徒然ブログ)

オフコン

日本国内で通用するジャンルことオフコン。先ほど触れた国が補助金を出して推進した国産コンピュータメーカー6社(日立、NEC、三菱電機、富士通、東芝、沖電気)は、1993年には健在だ。現在は殆どのメーカーはオフコン事業から撤退している。オフコンが衰退した理由は、PCの高性能・低価格で存在価値がなくなってしまったからだ。IBMはオフコンなるジャンルを代えて頑張っている。

ワング・ラボラトリーズは事業が振るわず90年代後半にオリベッティに買収される。そのオリベッティの日本法人の出す製品は東芝OEM製だ(ややこしいね)。

大型汎用機メーカー

ミッドレンジになると、調べだすと「ここも出していたのか」と今更ながら知る企業が幾つも登場した。情報が曖昧なものは表に記載するのをやめ、確かなものだけ記載した。例えば 住友電工システムズ、ダイキン工業、千代田情報機器なども製品を出しているが上記の表に加えていない。

キャノンの[NeXT step]はとても興味深い。当時キャノンはApple製品やNeXT製品を国内販売代理店で健闘していた。NeXT製品は高額で営業も大変だったと思うが利益は出たのだろうか?
システム開発に携わっていたストラタス社のノン・ストップコンピュータも登場しているのが懐かしい。

【関連】
074 ジョブスが追い求めた理想なるPC
025 ノンストップコンピュータ

ピックアップ記事

  1. 134 インチュイット と 弥生会計
  2. 188 ヤフー終焉
  3. 064 ジャストシステム/一太郎
  4. 116 IBMとクライアント/サーバー
  5. 162 ラリー・エリソン、オラクル黎明期

関連記事

  1. 自分とコンピュータ史

    183 グーグル、シェリル・サンドバーグと出産

    2001年~2007年シェリル・サンドバーグ(#1/2)以…

  2. 自分とコンピュータ史

    092 DOSでお絵描き

    1990年~1991年頃最初に買ったEPSON 386Mで色々…

  3. 自分とコンピュータ史

    148 デビット・カトラーとマイクロソフトNT

    1988年~1993年にNTリリースされるまでWindowsNT開…

  4. 自分とコンピュータ史

    049 そのほか活躍したワープロメーカー

    ワープロは東芝、シャープ、NEC、富士通の4強だったが、勿論 他の国産…

  5. 自分とコンピュータ史

    051 うたかたの8ビットパソコン

    1979年~1980年代初頭1979年~1980年代初頭の8ビ…

  6. 自分とコンピュータ史

    193 拡大するフェイスブック

    2005年頃~2006年頃フェイスブック(#3/6)2…

カテゴリー & タグ分類

OMかっちゃん徒然ブログ

OMかっちゃん徒然ブログ

業界回想記事

テック企業年表

無作為抽出

テック企業攻防戦

業界ウンチク雑学

ピックアップ記事

PAGE TOP