1993年~
今でこそ さほど大きな決断をしなくてもPCを購入出来る時代になったが、当時のPCは価格が高くそこそこ決断しないと購入出来なかった。
DOS/Vで劇的に価格は安くなったと言っても、Windowsが快適に動作するスペックとなるとそれなりの金額だった。コンパック等の低価格PCが日本に上陸したが、自分は購入する選択肢に加えなかった。
93年頃の日本はバブル崩壊で市場経済は滅茶苦茶だったが、PC市場は何とか活気を見出そうとしていた頃だ。
1993年頃 相次いで発売されるDOS/V
巷で発売され出した国内メーカーも多数出た、海外メーカーも進出してきた。花盛りだった。
1993年頃 相次いで発売されるDOS/V
自分はと言うと、Windows3.1日本語版が1993年5月に発売されたその数か月後、秋葉原のソフマップで 初めて DOS/V PCを購入した。当時、米SusTeen社のDOS/Vパソコンを独占販売していた。
各メーカーからもDOS/V機は多数販売されていたし、秋葉原にもDOS/V取り扱い専門店が幾つか登場していたのに何故ソフマップなの?自分でも不思議な行動だけど、当時のPCは故障や不具合が多かったし、電話の繋がらない大手メーカーは何かと修理が面倒、何かあったら直接お店に行けるPCショップを選んでしまった。
要は まだ DOS/V PC の初心者だったのだ。単純に不具合を恐れていたのだ。
初めて購入したDOS/Vパソコンの明細 1993年(平成5年)
当時の支払明細書だ。1993年8月2日購入 PC本体と21インチCRTモニター、IBM-DOSJ5,0/V、MS Windows3.1のソフトウェア加えて 合計451,758円だ。メモリ8MB i80486、ハードディスク256MB、Windows動作させるにはスペック的に十分だったが決して安くない。お金が無かったから12回払いで478,863円だ。
購入したPCはサウンドボートもCD-ROMドライブもなく、フロッピーディスクドライブが一つ付いていただけ。いづれサウンドボードは最初からオンボード(メインボードに取付られている)になるし、CD-ROMドライブ搭載は当たり前になるが、それはまだ先のはなし。
音を出すだけでもこんなに大変だった
DOS/V 構造に慣れてからサウンドボートとCD-ROMドライブをパーツショップで追加購入、重量感あるスピーカーも購入し、マルチメディアPCに変身していった。
これで総額60万円近くになり、そのうち256MBのハードディスクでは足りなくなり、内部ハードディスクの増設、何を考えたのかフラットベッドスキャナーまでも加える始末。あれこれソフトウェアも購入しているから総額70~80万くらいになったと思う。
う~ん、滅茶苦茶高いよね。今ならとても購入する気になれない金額だ。
実は これ1台で終わらず、数年後にDOS/Vマシンは 2台、3台と徐々に増えていくんだな。お金がヤバイ!