自分コンピュータ史

136 AOL、アメリカオンラインの進出と撤退

1985年、パソコン通信サービスが開始され、電話回線とモデムがあれば接続可能なアメリカ最大のインターネット接続サービスがあった。それがAOL(America Online)だった。

AOLに興味の無かった当時の記憶だから曖昧だけど、アメリカ最大と言われながらサービスに不満を持つ会員も多く、増えた会員数だけ会員数を減らすと言うジョークと思えるような評判を当時聞いたことがある。急成長がサービス低下に繋がったんだね。

そのAOL(America Online)が1997年初頭、日本にも進出してきた。


色々なところで見かけたCD-ROM配布ソフト

とにかく前宣伝が凄かった。PC雑誌に惜しげもなくCD-ROMを付録につけて「一度使って下さい!」と売り込んできたんだ。家電量販店のPC売り場だけでなく、あちこちに大量のCD-ROMが置かれていた。

欲しくもなくても簡単にCD-ROMは手に入った。会員を増やすことに大量の資金を投入していた。このCD-ROMはAOL接続ソフトなるもので、インストールすることでインターネットが楽しめるってことだ。と言っても当時はインターネットと言うよりパソコン通信と表現するほうが正しいかもしれないね。【注意】


雑誌の付録で配布されていたもの

私は雑誌を購入するたびに手に入るCD-ROM、PCショップに行けば簡単に手の入るCD-ROMをインストールすることはなかった。この商法に抵抗があったからだ。
とは言え、なんだかんだで1997年4月15日、日本でAOL 日本語サービスは開始されている。


AOLを使っていないので使い勝手は知らないけど、サービス開始から伸び悩む姿は容易に分かった。日本人にはAOLサービスは好まれなかったようだった。最終的に業績不振が続き、AOLは2004年6月ISP(Internet Service Provider)事業をイー・アクセスに譲渡すると発表した。

もっともDDI系のイー・アクセスは、イー・モバイルとなり最終的にワイモバイルとなっている。この頃の通信会社の吸収合併は複雑だ。最終的にはソフトバンク系に収まった・・・の表現になるのかな。

AOLが撤退した理由は、表面上は日本国内でのサービスプロバイダの競争の激化だったんだけど、先ほど記載したようにAOLのサービス形態が日本の実情に合わなかったからだと思う。日本国内で「アメリカオンライン」なるAOL文字は ちょっと抵抗がある。その頃の私は国内系の通信サービスを利用しているしね。

そんな訳で日本国内におけるAOLは大規模な宣伝効果も空しく短命で姿を消したんだ。

【同blog関連】
061 インターネット先駆けのパソコン通信
109 インターネット黎明期、テレホーダイ登場


【注意】
この頃は接続時間で料金が決まった。3時間までなら980円とかの基本料金があって、その後1分経過する度に8円とか徴収するスタイルだったかな。

貧乏性の私は接続時間が気になって全然楽しめなかった。テレホーダイなんてのも登場したけど、深夜限定サービスにとても抵抗があった。そんな不健康なサービスを提供するな!って感じだったなあ。


役に立たなかったインターネット関連ソフト

接続時間に気になるなら、リアルタイムで閲覧するのでなく、閲覧したいデータをPC内に一気にダウンロードしておいて、接続を切った後にゆっくり閲覧する方法は良いかもしれない。

実際にそんなソフトが出回った。貧乏性の私は迷わず購入したが、ソフト自体がチープだった。

データのリンク先の階層指定が出来て、指定した階層までダウンロードしてくれる。じっと我慢して数十分間ダウンロードする・・・その後ゆっくり見ようとすると、あれっ!リンク切れがあちこち発生して、結局見たいページが見れなかったりしたんだ。とても実用的じゃなかった。

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