自分とコンピュータ史

032 恋したワークステーション

これまで触れてきたコンピュータの体験談は、20代、30代の人達にすれば古ぼけた昔に感じたはずだ。
しかし、UNIXワークステーションの体験談は急に現代のコンピュータに近づく。UNIXそのものは1970年代と歴史は古いが、私が知るのは1980年代から1990年代頃に活躍したものだ。

まだ大型汎用機やオフコンが大活躍していた頃たが、UNIXワークステーションなるものが徐々に浸透し始める頃でもある。90年代になるとPCが一気に普及し始め、PCとUNIXワークステーションが住み分けながら進化していくことになる。

UNIXが搭載されたワークステーションは、科学技術計算、グラフィックデザイン、CADなどを扱う分野の高性能マシンだった。


NECスーパーステーション EWS4800/460

特に科学技術計算向けEWS(Engineering Workstation)が活躍した。

私がUNIXワークステーションを業務でフル活用した経験は多くない。業務システム系の開発が中心だったためUNIXワークステーションを使う機会がなかったのだ。某銀行のリスク管理システムでUNIXワークステーションを補助的に使用した程度だ。

しかし、職業柄もあってUNIXワークステーションは私の手の届くところで沢山存在していた。
もともとのUNIXはキャラクタベースだったが、X Windowによる現在のWindows的な動作環境が提供されたときは刺激的だった。とにかくモニター画面が大きく知的で格好良い。
今でこそ誰も驚かないだろうが、黒い背景のテキストだけのモニターが、いきなり解像度の高い美しいウインドウになったときをイメージして欲しい。

と言っても今であれば誰も驚かない1280 * 1024 程度の解像度にすぎない。
しかし、UNIXワークステーションはエンジニアにとって憧れのマシンとなった。多くのエンジニアは UNIXワークステーションに恋した。


画像:NECスーパーステーション EWS4800/460

ピックアップ記事

  1. 139 スケルトンPC iMacの登場
  2. 194 ザッカバーグとサンドバーグ
  3. 022 オフコンの価格と性能
  4. 134 インチュイット と 弥生会計
  5. 064 ジャストシステム/一太郎

関連記事

  1. 自分とコンピュータ史

    173 世界最大オンライン・サービス誕生

    1994年~1998年頃世界最大のオンライン・サービス会社(#2/…

  2. 自分とコンピュータ史

    189 【番外編】ジェリーの相撲サイト

    ジェリーの相撲サイト1992年、デビッド・ファイロとジェリー・ヤン…

  3. 自分とコンピュータ史

    076 世界初のノートPC ダイナブック!

    1989年~強い日本だったことがここでも分かる。東芝は1986…

  4. 自分とコンピュータ史

    009 紙カードとパンチマシン

    パンチカードの紹介をしたが、その紙カードに穴を開ける機械が必要だよ…

  5. 自分とコンピュータ史

    036 ワークステーションの勢力争い

    UNIXワークステーションが巷に登場し、騒ぎ出した頃のマシンの殆どはR…

  6. 自分とコンピュータ史

    212 ドウイン、模倣から本物へ

    2010年~2014年頃ティック・トック(#2/5)前回 …

カテゴリー & タグ分類

OMかっちゃん徒然ブログ

OMかっちゃん徒然ブログ

業界回想記事

テック企業年表

無作為抽出

テック企業攻防戦

業界ウンチク雑学

ピックアップ記事

PAGE TOP