物流システム徒然記
下は倉庫業務の流れ図です。前回までの説明を更に実践向きにしています。
どうせ説明するならこの位の内容にしないと意味がありません。
但し、この手の流れ図はあちこちに出回っています。よって、さほど珍しい内容ではありません。
ともあれ、業界を知りたい人にとって有益な資料となります。
これは特定顧客に限定しない一般的な流れ図です。
システムを構築する場合は、当然その顧客に合わせた流れ図に変わります。
企業によって業務の流れは様々なので、この流れ図と大きく変わる場合も結構あります。
赤矢印が実際の貨物、青矢印がデータになります。
この青矢印をEDIとして項目を定義し、コンピュータ間でやり取りすれば良い訳です。
勿論、前回に幾つか紹介したEDIを利用しても良いのですが、それらEDIは一般企業にはかなり敷居が高いと思われます。
何故なら、それらEDIは、どちらかと言えば大手企業で輸出入を扱うグローバルなシステムで扱われることが多いからです。
国内配送のみの中小企業であれば、あらかじめフォーマットを定義したEDIで十分です。
これらお手軽フォーマットも別途紹介します。
小規模企業ならエクセルやCSVファイルをメール添付するだけでも十分です。
データ送受信にお金をかける必要はありません。
図は大きく縦4ラインに分かれていますが、今回は倉庫業者のラインを中心に見て下さい。
これから暫くは、倉庫業務の話しになります。
倉庫業者ラインのピンク色ボックスの入荷業務と出荷業務は、今まで記載してきた流れと同じにしています。
じっくり眺めて下さい。
(おまけ)
沢山青矢印が出ていますが、全部EDIとして考慮する必要はありません。
必要に応じて対応します。
青矢印の上から順に出荷依頼データ、引当確認データ・・・と貰う具合に○○データとすれば必要とするファイルは自然に出来ます。
これらのやり取りに必要なファイルの項目(エレメント)は、実際に仕事を担当されている方なら大筋察しがつくでしょう。
JTRNを参考にすれば一発で必要項目が分かります。慣れると意外と定義なんて簡単です。
あとは慣れだけです。