流通システム/物流システム徒然記
共同配送は 異なる取引メーカーの商品を同じトラックに載せて店舗に納品することを意味します。
記述すると話は簡単だが、異なるメーカーの混載配送はそう簡単には実現しない。
今回のストーリーには触れていないが、あれこれ苦労の末に実現されてる。
当然、商品によって温度帯を考慮して配送が行われている。(現在、4種類の温度帯による専用車両が導入されている)
クロネコヤマトのクール宅急便の冷凍車、開発の苦労話を知れば知るほど自動車メーカーの熱意に頭が下がります。
・お弁当や焼パンなど:米飯共同配送 3回/日(保温 20度C)
・アイスクリ-ム、冷凍食品など:フローズン共同配送 3~7回/週(冷凍 -20度C)
・調理パン・サラダ・牛乳・麺など:チルド共同配送 3回/日(冷蔵 5度C)
・ソフトドリンク、インスタントラーメン・菓子、酒類、雑貨など:常温一括共同配送 毎日(常温)
(注)若干古い情報で、今現在は違う可能性があります。
もし、共同配送が実現されていなかったら、メーカーや卸業者別の配送車が店の前に連なることになりだろう。
前回のイラストは色々な商品が一台の配送車に乗っているが、実際はそれぞれ別の共同配送センターから温度帯別に出荷されていたりする。
この配送センターの数は、2005年度の資料では合計190拠点も存在し、常温は59ヶ所、チルド・米飯が84ヶ所、フローズンが47ヶ所とのこと。
温度帯別専用配送車輌の合計は実に3400台以上、まさに圧巻です。
内訳は常温:1400台、チルド(5度C):500台、米飯・パン(20度C):450台、米飯・チルド混載:900台、フローズン(-20度C):200台。(端数を丸めています)
セブンイレブンの一括物流SCMは、成功事例として専門雑誌等にあちこち特集されます。
勿論、一括物流SCMについてはコンビニだけでなく、他の一般企業でも導入されています。
折りを見て一般企業の一括物流SCMについても触れます。
やはり一番我々に馴染みがあって分かり易いコンビニ事例を取り上げている。
配送車両による入荷工程に数量/検品チェックがあります。
この検品作業は、量が多くなると意外と負荷のかかる作業の一つです。
現在、店舗側の受入時の検品チェックは省略され、店舗側が後でチェックを行っています。
これは店舗と配送センターは信頼関係で成立している故です。