流通システム/物流システム徒然記
暫く倉庫内についてあれこれ触れていますが、モノを運ぶときに必要となる荷姿に触れてみます。
小さな製品の入出荷には、必ずと言っていいほど段ボール箱が利用されます。
しかし、使い捨ての段ボール箱は勿体無いし資源の無駄となります。
そこで、通い箱の登場です。
通い箱は 通函箱(ツウカンハコ)とも呼ばれます。
「 ああ、これね~ 色々なところでよく見かけるヤツね 」
そうですね、コンビニやスーパーなど食品に関係しない企業でも多く利用されています。
段ボールと違い使い捨てでありません。名前どおり再利用されます。
世間一般の通い箱でなく、色々なコンテナが市場に登場しています。
左が通い箱、パレットとかオリコン(折りたたみコンテナ)
ちなみに、通い箱は宅配便業者だと取り扱ってくれません。
専門の物流業者か必要になるので注意が必要です。
過去に 保管と輸送(パレット各種) で触れましたが、コンビニの多頻度小口配送のシリーズ にも触れています。
コンビニの凄いところは、1ダースでなければ仕入れが出来なかった製品が 3個で1組だったり、ヨーグルトなど痛み易いものは一応1個単位でも入庫可能にしたことです。
そこで一躍利用されるようになったのが、このパレットと称する通い箱です。
ついでだから記載しますが、最近の物流における入出荷工程も進んできて バーコードに代わってICタグを利用するケースもあちこちに登場しています。
ICタグについては別に詳しく触れますが、通い箱にICタグを貼付し それを読み取ることで、何の製品が何個入荷されたか瞬時に分かるシステムも いすれ一般的になるでしょう。
いちいち1個1個製品を取り出して読み取るのではなく、箱単位で読み取り管理します。
勿論、出荷先でも このデータを受信し情報を一元管理可能です。
普及率に関しては、まだバーコードの足元にも及びませんが、ICタグも確実に浸透しています。
コンビニの場合、双方(卸と店舗)の信頼関係が成立して 入荷チェックの工程を省略しているとも聞きますが、本当に正しい個数が入荷されているか否かは、やはり人間が目視するしかないようです。
ともあれ、凄いもんです。