今回の全写真は「栢木先生の基本情報技術者試験教室(令和4年版) 技術評論社」の試験対策本から。今回は紙の本でなく電子書籍版を購入した。タブレット経由でモニターに表示すれば説明しやすいからね。
演習問題の一部が異なるが、令和3年版と令和4年版は殆ど一緒だ。
この業界を志す人は、弊社の特徴かもしれないけどウェブサイト制作応募者が圧倒的に多い。一番身近で馴染みがあるからだ。「HTML CSSを勉強しています」・・・なんて自己アピールは むしろ記載しない方がよい。弊社に限らずサイト制作会社に入れば、HTML CSSなるものは1週間程度でそれを超えてしまう。もっと覚えるべきことが沢山ある。企業が知りたい部分はその人の知識吸収能力やコミュニケーション能力なんだな。

ウエブ制作系だけにこだわらず、広くIT業界を志す未経験を迎い入れている。社員に講師役を依頼するが、私もちょっと講師をしようかなと思った。
講師する箇所は「情報処理概論」、この業界の中核部分を成す内容だ。参考教材に情報技術者試験の対策本がピッタリ一致する。そんな訳で技術評論社の「栢木先生の基本情報技術者試験教室」が人気が高いので電子版を購入した。

「う~ん・・・さっぱり分からない!」と書いた方が受けが良いのかもしれないけど、情報処理1種、2種時代に覚えた内容と同じなので結構すんなり入ってくる。30年以上前の資格だが、内容が殆ど変わっていないことに逆に驚く。

日進月歩のこの業界でありながら「情報処理概論」は、当時受験した内容と基本は何も変わっていない。基本って変わらないもんだなと最初は思った。どんなにコンピュータは複雑になっても基本は同じだからね。
しかし、過去の記憶を思い出しながら読んでいると、内容が大型汎用機に添った内容であることが気になる。「システム構成」や「システム性能評価」など大多数は大型汎用機やミッドレンジの考え方だ。勿論、現代に添った記述箇所の変更もあるが、資格取得に30年以上前に勉強した内容とあまり変わっていない。

PCによる開発中心のエンジニアには違和感を持つ試験内容だ。序盤の2進数や16進数などの基数変換やシフト演算の記載は制御系やC言語技術者には向いているが、多くの人は活用することはない。「システム構成」のディプレックスシステムやデュアルシステム等にPC開発エンジニアに全く縁がない。

そうは言っても大局を知っておくことで仕事の応用が効くための常識知識としてなのか?何でもそうだが基礎は重要だ。
新人の勉強が始まる。大学生時代より勉強するかもね(笑)。