facebookのマーク・ザッカバーグは、2012年 NASDAQ上場後、インスタグラム、ワッツアップを買収し、規模を拡大していく。更にVRのオキュラスを買収し、仮想現実世界へ舵を取る。社名まで変えてしまったからマジで本気だ。
しかし、メタバースが成功しているか否かは、現時点では微妙なところ。ザッカバーグはアプリを次々と投入してきたが、どれも鳴かず飛ばず状態だし。

ザッカバーグの偉いのは、何度失敗していても挑戦していること。
例えば、Pinterestに対抗する趣味をテーマとした画像アプリ、ホビイ(Hobbi)を投入。同様に躍進顕著なTikTokに対抗したラッソ(Lasso)なるショート動画アプリを2018年11月に投入。いづれも2020年にひっそりと終了している。まあ失敗しても何度も挑戦出来るのは、潤沢な資金があってのことだけどね。

Googleでサービス終了したプロダクツ
Googleだって、当然 多くの失敗をしている。SNSだけても凄い。
Google Orkut ・・・2004年~2014年に終了
Google Wave・・・・2009年~2012年に終了
Google Buzz・・・・2010年~2011年 Google+と統合
統合後のグーグルプラス(Google+)も2019年4月でサービスを終了し、後継にGoogle Currentsとするも2023年に終了している。
いかに新しいツールを普及させることが難しいってことが分かるね。ツールの機能が悪かったわけじゃない、多くは我々ユーザーの目が厳しくなり、簡単に受け入れなくなったってことだ。

左からGoogle Orkut、Google Wave、Google Buzz
Googleもfacebookも、創業時のサービスを超えるものを提供できていない。つまりGoogleなら検索エンジン、facebookならfacebookサービスを超えるものを生み出せていないってこと。ザッカバーグは、今後facebookを超えるサービスは出来ないとさえコメントしているしね。
facebookの前身は大学内での人気投票から出発しているし、facebookの登場は、大学がいつまでたっても紙の学生名簿をオンライン化しなかったからだ。このタイミングが見事に一致したとも言えるね。
インターネット黎明期、中途半端な検索サービスは沢山あった。Googleのラリーペイジとサーゲイ・ブリンは、検索エンジンを磨き上げたが、サーバー維持管理の資金繰りに困り YahooやAltaVistaに100万ドルで売ろうと試みる。当時、誰も検索エンジンで収益化出来ると思っていなかったから見事に断られている。

Twitterもビックテックに負けず劣らずユーザーから広く利用された。2012年に6秒動画共有サービス ヴァイン(Vine)を提供する。
しかし、インスタグラムやスナップチャットなど競合ツールが、より長い動画の投稿サービスを提供し、Vineは2016年にサービスを終了する。昨今は中国バイトダンス社(ByteDance)のTikTokが人気だけど、Vine vs TikTok の時代があったんだよ。
要は誰しも失敗はするってこと。大切なのは挑戦することってことなんだろうね。
ビックテックのブリンもペイジもザッカバーグも挑戦し、たくさん失敗している。彼らでもそうなんだから我々が失敗するなんて当たり前だ。小さくても挑戦し続けることが重要だ。

失敗することは仕方のないこと、でも失敗するなら早く
FAILING FAST/Marissa Mayer
マリッサ・メイヤーも「失敗は早いほうが良い」と言っている。若いうちに挑戦しようってことだ。
60歳を超えて起業する人は素晴らしいけど、若ければ失敗しても修復可能だ。私は40代の頃に会社を興し、たくさんの失敗をした。でも、この失敗は時間をかけることで何とか修復が出来た。
もし、自分が今から起業するとなると、失敗した場合の修復時間が足りない。だから、怖くてとても出来ない。
挑戦に年齢は関係ないと言うけど、やはり若いことはとても有利だ。