Google秘録(文藝春秋)なる本の p362 にこんな箇所がある。
年代は書かれてないけど、株式公開時のGoogleアドワーズの大幅改良の頃だから2004年かな。
Googleアドワーズのエンジニアリーダーとラリー・ペイジは開発において意見が食い違い論争となった。これにシュミットが間に割って入ってきた。
写真:CNN.jp
話を聞くと、ペイジは「ソフトウェアをゼロから作り直せ」と出張するが、エンジニアは「工数がかかってマンパワーが足りず無理だ」と言う。
この手の話はよくある話だね。私も過去に何度か遭遇している。
話を聞いていてシュミットは思った。
ペイジは結果を見ている。かたやエンジニアはプロセスを見ている。
どちらが正しいかではなくて、これは視点が異なる故の意見の相違だ。少し前は学生気分の開発者だったラリー・ペイジが経営者側の考えになっている。
シュミットは、ペイジが2回り近く歳が離れているのに自分と同じ視点になっていることに驚いた。
繰り返すけど、どちらの考えが正しいかではなくて、仕事を通じて人の考えは変わっていくってこと。最終的に企業は利益を上げないと生き残れないからね。
少しづつ一歩一歩成長していきましょう。諦めなければ未来は明るいよ。
補足すると ラリー・ペイジは、2人いるGoogle創業者のひとり。
若い2人だけでは、会社の舵取りが上手くいかないからエリック・シュミットが参謀に加わった。この3人体制でGoogleは成長を遂げるんだ。