デル コンピュータって良く知っているよね? IBM系PCの直販として成長した会社だ。創業者のマイケル・デルは現在も会長兼CEOで活躍している。
AppleⅡ(1977)
デルは小さい頃からPCに興味があった。当時の一番の人気は アップルⅡ。当時のコンピュータは安くなかった。両親に何度も せがんで、念願が叶って15歳の誕生日にアップルⅡを買ってもらうことになった。
アップルⅡは、UPSの荷物集配所に届いたことが分かった。自宅の到着が待ちきれず父親に頼んで一緒にクルマで取りに行った。
念願のコンピュータを自宅に持ち帰った。そして、自分の部屋に運ぶなり分解してしまう。
父親はそれを見て、カンカンに怒った。壊したと思ったからだ。そりゃそうだろう。彼は壊したわけでなく、内部を確認したかっただけだったんだ。
マイケル・デルは、アップルⅡの購入からIBM PC系にシフトしていった。ビジネスでは圧倒的にIBM系PCのシェアが高く、高性能PCを作れば売れることを理解したからなんだ。IBMはメインフレーム・ユーザーの関係で、いつまでたっても高性能PCを提供しなかったこともある。
それなら自分が組み立てて販売すれば、ビジネスになると判断した。
両親は医学部への進学を強く望み、親孝行な彼は医学部に入った。大学を通いながらビジネスを行い、キャンパス内を大量の部品を小脇に抱えて授業を受けていた。事業はどんどん拡大し、両親の強い反対はあったが、両親を説得し、最終的に中退し、事業に専念するんだ。
そう言えば、スティーブ・ジョブズも日本に来た時、盛田さんからCD WalkManをプレゼント貰って、アメリカに戻ると分解している。
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マイケル・デルに遠く遠く及ばないけど、私もPCを分解したし、MS-DOSとWindowsOSは何度も何度も再インストールを繰り返している。PCの構造を知ることが楽しかったし、この行為は一気にPCの理解が増すからね。
これは決して自慢なんかじゃなく、当ブログを読む人なら似たり寄ったりの人は多いと思う。オタク結構!
しかし、当時と今とでは大きく異なることがある。
昔のPCはとてもシンプルだったんだ。OSに至っては、今やブラックボックスだ。
ここから前回のブログの最後の文章と同じになる。
世界はシンプルから複雑になっている、そのスピードはどんどん早くなっている。
追いかけ追い付くのも大変。
だからこの業界に興味があるなら、少しでも早くこの業界に参画した方がいい。早い方が絶対いい。