物流システム徒然記
前回は、調達~生産~販売には必ずモノの移動がある。
それが連鎖して最終的に消費者の手に届く。それぞれの取引先は密接に連鎖している。
この連鎖は、部品や製品を取り扱う取引企業間が協力し合うことによって成り立つ。
SCMとはこれを意味すると記載しました。
話が逆転しますが、このSCMとはサプライチェーンマネジメント(Supply Chain Management)の略です。
モノの移動があると言うことは、在庫の概念が生まれます。即ち在庫管理です。
在庫を管理するってことは、受発注管理や調達管理、生産管理、配送管理、販売管理など・・・やたら○○管理が登場します。
どれも企業にとって非常に重要な根幹部分であることは想像出来ます。
冒頭の話に戻りますが、図のように製品を取り扱う取引企業間が協力し合うことが理想です。
この製品を1個作るにはどの原材料がどれだけ必要で、それらを確保するには何日前のいつまでに発注をかければよいか。これらを洗い出します。
「 なるほど、なるほど。企業間同士の連鎖か、言葉のままの意味だな 」・・・と簡単に納得していませんか?
しかし、実際のモノ(原料や部品や製品)を供給することは、思った以上にさまざまな問題が発生します。
学者が机上で語るようにならないのが世の常です。
例えば、電気製品は部品だらけです。
これら部品が一つでも足りなかったらどうします? これが、自動車部品だったら?
「 ネジやボルトの1個や2個なら無くてもいいや 」なんて言えません。
製品や部品が出来なかったら次に控える(供給する)企業は大迷惑します。
場合によっては損害賠償が発生するかもしれません。
さりとて、それを恐れて在庫を必要以上に眠らせる訳にもいきません。
それじゃ、どうしましょう?
SCMが注目されるようになって随分と年数が経過しています。
しかし、これは企業間でコンピュータが有効活用出来るようになってからです。そう古い話でもありません。
知っている人には当たり前の話ですが、知らない人のため未知の世界を御案内します。