流通システム/物流システム徒然記
POS(Point of Sales)とは何ぞや・・・即時販売情報管理の意味を、今さら説明する必要もないだろう。
POSシステムそのものが世の中に登場するのは1970年代になってからだ。
登場した当時は高額システムで、夢の夢のシステムだった。
セブンイレブンのサイトの社史を見る限り、セブンイレブンがPOSシステムを導入したのは1982年となっている。
1号店がオープンしたのが1974年だから、かなりの年月が経過してからPOSシステムは導入されている。
情報戦略を積極的に展開してきたセブンイレブンにしてはPOSの導入は意外と早くない。
勿論、当時から何度も試みはあったと思う。しかし、さまざまな乗り超えるハードルがあったからと推測する。
例えば、システムに必要なバーコード一つ取っても、当時全ての製品にバーコードが付いていたとは考えられない。
製品によっては、スーパーの生鮮食品で見るような、バーコードラベルを印刷して製品に貼り付けていたことだろう。(私の勝手な推測)
そもそも、当時はバーコードの規格が統一されていない時代だった。
JANコードの規格が決定されたのが1978年だから、セブンイレブンは規格統一された僅か数年後にPOSを導入したことになる。
そう言う意味で考えれば、やはり情報戦略を積極的に展開してきた企業だと納得させらる。
POSシステムの全体イメージ図
図はPOSシステムの一般的なイメージ図である。
緑の矢印がデータを指す。茶色の矢印が実際の商品の流れ。
POSは今や誰でも知る存在だが、少し説明を加える。
店舗の奥に置かれているパソコンで商品ごとの売上げ状況をリアルタイムに把握することが可能。
このパソコンは レジ(POS)の売上げデータと連動し、売上げを即座に把握できる。
勿論、この売上げデータは本部に送信される。
ハンディスキャナーを用いて、商品のバーコードを読み取る。
搬入時の入荷シート(伝票)がバーコード化されていれば、即座に入荷チェック、棚置き陳列が行える。その気になれば、陳列した商品位置の確認も把握できる。
人間が考える大抵の商品管理は行えるのだ。
コンビニに行くと、何やら電子端末っぽい機械で売上げチェックをしている店員さんを見かけたことはあると思う。
これは商品の売れ行きを確認し、その場で発注を行う優れもの端末だ。
俗に言うPDA(Personal Digital Assistants)であり、ハンディターミナルと呼ばれる機器だ。
ちなみにこの発注端末は、サイトで調べると会社によって呼び方が異なっている。
セブンイレブン : GOT = Graphic Order Terminal
ローソン : DOT = DYNAMIC Order Terminal
サークルKサンクス: HOT = Handy Order Terminal
ファミリー・マート: SAT = Store Activation Terminal
機能的にはどれも同じ。
これらはストアコンピュータを利用して電子データを本部に送信し、本部は全国からデータを集めて管理する。
まさに、生産~物流~販売までの仕組みがIT活用にって、SCMとして完成されている。
ITを活用し売れ筋商品を徹底的に調査・分析した会社の基本姿勢の結果と言える。
上図は全体イメージ図ですが、もう少しIT部分を分かり易く掘り下げてみましょう。