流通システム/物流システム徒然記
共同配送とは、まずメーカーに関係なく商品をいったん共同配送センターに納入させる。
その後、各店舗の注文に応じてさまざまな商品を納品単位で仕分けを行い、配送することである。
セブンイレブン本家サイトの資料(2005年2月末時点)によれば、セブンイレブンは190センターを管理運営している。
ちなみに、共同配送センターは190センターだが、専用配送車:3,458台、商品の開発・製造を行う専用工場:196工場
実際の店舗数が何と10,826店、1日の平均来客数数:986人、1日の平均売上:63.9万円(チェーン全店年間売上:2兆4千4百億円)となっている。
社員数は僅か 4815人 だけ。
1万店舗を超えるに関わらず、全国制覇していない(現在32都道府県)。勿論、いづれ全国制覇をもくろんではいるだろうが。
話を昔に戻せば、創業直後の1976年には、首都圏に於いて4つの配送センター(生鮮共同配送)をスタートさせている。
共同配送センターがどんなに効率的な仕組みだったのかは、セブンイレブンのその後の発展を見れば明らかである。
前回に掲載したグラフを見ての通り1974年創業当時のトラック配送は、1店舗の1日あたりの配送平均トラック台数は70台だった。
配送が集約化された1976年度は、それが42台に減少する。
その後、
1980年 牛乳共同配送開始 (34台)
1984年 雑貨共同配送 (22台)
1985年 化粧品共同配送 (20台)
1990年 雑貨共同配送強化 (12台)
1991年 雑貨共同配送一元化(11台)へと物流の効率化が進められた。
共同配送センターは首都圏では35KM程度、地方でも60KMの範囲をカバーしている。(セブンイレブンサイトより)
1981年からは、温度帯別物流展開も行っている。
意味は全然異なるが、関連する言葉にジャストインタイム(JIT)がある。
多頻度小口配送は一度の配送量を少くし回数を多くする意味に使われるが、ジャストインタイムは文字通り時間の条件が付く。
勿論、時間まで厳しく指定されているため、納品に遅れたらペナルティが課せられる。
SCMの実現にはジャストインタイムは必要不可欠だが、これがトラックドライバーの悲哀につながっている。