流通システム/物流システム徒然記
前回の続きですが、いきなり拍子抜けになりますがファミリーマートの実験1号店は今のコンビニと言えないようで、今のコンビニに近いのは実験4号店オープンからのようです。
であれば、大手3社を比較する限り やはりセブンイレブンの歴史が一番古くなります。
実際、ダイエー(ローソン)や西友(ファミリーマート)の経営陣はセブンイレブン1号店(豊洲)をオープン直後に視察に行ってます。
確かな情報でないので企業名を控えますが、この他に著名な企業が視察に行っています。
まず、1号店のオープン年度を記載します。
インターネットの各種サイトから取得した情報です。
スーパーかコンビニか分からない微妙な店舗を含めると、もっと沢山列挙できます。
年度順に並べると、セブンイレブンは決して元祖とは言えないようです。
上記1969年より古い年度の情報はないか?・・・ありました。
あちこちの資料を無造作に拾い集めれば、1968年 サンマート、1969年 サンフラワーなどの名前が見つかります。
しかし、どうも情報に信憑性がありません。
ネットに存在する複数の情報を総合的に判断すると、日本初のコンビニは、1969年オープンの大阪豊中駅前のマミー(現存せず)に軍配が上がるような気もします。
しかし、ネット百科事典「ウィキペディア」によると面白いことが分かります。
1971年 愛知県春日井市にココストア1号店がオープンしています。
ココストアは 我こそが日本初だとしています。
同年1971年 北海道札幌市北区にセイコーマート1号店がオープンしています。
セイコーマートは 我こそが日本初だとしています。
単にオープンした年代だけを追っても、元祖と本家の不毛の論争に近いものがあります。
第一号店は、企業によっては実験店レベルだったりします。
所詮、実験店は実験店でしかありません。日本初と定義するなら 本来のコンビニ機能があるかを考慮すべきです。
そうであれば、現在のコンビニの基礎を創りコンビニのビジネスモデルを形成した江東区豊洲のセブンイレブン1号店を日本のコンビニ1号にすべきだと思います。
当資料を記載するに当たって、「セブンイレブンの最初のプロジェクトメンバーは、15人の超素人集団だった。」と記載しましたが、実は「採用は、あえて量販店経験者を避けた。」結果だったことや、「伊藤忠商事が、本家セブンイレブン(サウスランド社)と提携話を持ち込んだのはダイエーだった」こんな裏話も知りました。
※ 大阪の人はマミー、愛知の人はココストア、北海道の人はセイコーマート・・・とすればいいんじゃないですか?
まず、1号店のオープン年度を記載します。
1969年 マミー (大阪)
1970年 Kマート (大阪)
1971年 ココストア (愛知)
1971年 セイコーマート(札幌)
1972年 清水フードセンター (新潟)
1973年 ファミリーマート (埼玉)
1974年 セブンイレブン (東京)
1975年 ローソン (大阪)
1976年 サンチェーン(東京)
1980年 サークルK (名古屋)
1980年 ミニストップ (横浜)
1980年 サンクス (仙台)