当社は東京商工会議所の台東区に所属している。
たまたま今年の新年賀詞交換会に出席し、べらぼうのドラマ館が台東区民会館で開催されることを知って、ようやく3月1日(土)に脚を伸ばすことが出来た。
大河ドラマ「べらぼう」の主人公である蔦屋重三郎は、遊郭・吉原で1750年に生まれている。1772年、吉原大門の五十間道の茶屋「蔦屋」の店先を借りて、吉原細見(遊郭のガイドブック)や絵草紙(吉原の女性の艶姿を描いた絵本)を出版したらしい。

館内は一部を除き撮影自由だったので、スマートフォン片手に撮った。
こちらは遊郭大型模型の写真。6畳の部屋がすっぽり収まるような大型模型だ。遊郭と言えば、遊女屋の通りに面した格子を通して、遊女たちが客引きのために座っているシーンがドラマ等でよく登場するよね。

この遊女の平均寿命は何と23歳😵 現代なら考えられない年齢だが、そもそも江戸時代の女性の平均寿命は35~40歳程度だったらしい。あまりにも現代との差に驚いてしまう。

時代劇ドラマで、こんな映像を良く見かけるよね。貧乏な家で生まれ、売りとばされてきた娘が多く、借金ばかりで金もなければ学もない。故に彼女らが生きていくための手段はそれほど多くない。わずか270~280年前の日本だったんだね。

これはジオラマの後ろに回って撮った写真。2階には料理が並び、1階は布団が敷かれている。こうした部屋が幾つもあるって訳だ。

現代社会は生き難い時代だけど、それでも圧倒的に今が良いと殆どの人は思うだろうね。


こちらは、実際にドラマ撮影に使用した衣装。ドラマ映像のアイキャッチ画像と比較してみると、確かに同じ衣装だ。
ドラマでは華やかなシーンだが、実際に近寄って衣装を見ると、安物の粗末な古着の印象がした。当時の華やかな女性の着物の多くは、きらびやかな衣装に見慣れた現代から見れば非常に粗末なものだったんだろうと思えてきた。

これは本物か? まさかねぇ~ドラマ用だと思ったが、そうであればガラスケースに厳重に保管されているはずがない。やっぱり本物か?
吉原生まれの蔦屋重三郎ならではの艶姿の女性たち。現在の吉原は、同じ場所にソープランド街として存在している。

正直言えば、入場料(大人800円)は展示数を考えると、ちょっと高い感はある。
個人的には蔦屋重三郎のドラマストーリーよりも、吉原の哀しい女性たちの姿ばかりが頭によぎってしまった。