大型汎汎用機からPC隆盛の現在、これまで数多くのソフトウェアを経験してきた。
Excelの前身、日本初版のMultiplan(1986年2月)や Lotus123 R2J(1986年9月)も記憶にある。インターネットを加速させた Netscape Navigator も記憶に残る。
そこでふと思った、「思い入れのソフトウェアは何?」と質問されたら何と答えるだろう?
秀丸は好みに応じて自由にカスタマイズ出来る
これ「好きな映画は何ですか?」と質問されるようなもの。一つに絞れない。
う~ん、かなり無理やりに選ぶと・・・秀丸エディタ かなあ。
複数ファイルの文字列検索も強力
Windowsが登場するまでのエディタは VZエディタ だったけど、VZエディタのWindows版は待てど暮らせど登場しなかった。Windows版の定番エディタが存在せず困った。Windows付属のメモ帳は貧弱すぎた。そのあたりで秀丸エディタが登場したんだ。
ウェブ黎明期、直接HTMLを打ちHPを公開した
秀丸エディタはシンプルながら豊富な機能を持つエディタソフトだった。Windows3.1かWindows95あたりの登場から今現在も現存し、フル活用しているから物凄く息の長いソフトだ。こんなに息の長いソフトはそうそうない。30年くらいになるのかな?
確か、富士通勤務時にプログラミングに最適なエディタが見つからず、斉藤秀夫さん自ら制作したんだ。評判が良かったので4,000円で販売したら利用者が殺到し、毎月銀行口座に数千万円のお金が入ったらしい。保守運用に専念するため退職した。斎藤さんは当時、短期間で億単位の売り上げになったと何かの雑誌のインタビューに応えた記事を読んだ記憶がある。今も値段がそのままってのが凄すぎる。
私が現役時代、大規模物流システムの開発部門のエディタも秀丸エディタが公然と使われた。当時、さくらエディタとMIFES派もいたが、多くは秀丸エディタだった。
細かなカスタマイズが出来、C言語ライクなマクロが強力だった。
上手くマクロを活用すると複雑な処理が瞬時で処理が出来た。複数ファイルの文字列検索機能(GREP)も強力で、文字列に色を変えて次々に移動出来る。作りがプログラマーを意識されているためファイルの拡張子の違いで環境設定が出来たりしたんだ。
ソフトは圧倒的に軽くて早くて、ストレスなしで操作できた。
あっ!秀丸エディタは今も現存するから一度試して下さい。純粋にエディタが使用目的でも十分に使えます。
よって、思い入れのソフトウェアは秀丸エディタかな。