物流システム徒然記
前回に記載した通り、SCMはITを前提にして成り立っています。
従来は電話やFAXだった情報伝達手段は、今やコンピュータによる情報交換が一般的です。
このコンピュータによる情報交換をEDI(電子データ交換:Electronic Data Interchange)と呼びます。
データのやり取りはエクセルをメール添付しても業務は十分成り立ちますし、中小企業はこのスタイルが主流です。
インターネットが普及した現在、維持費用もかからないし導入が非常に容易です。
しかし、ここは昔からあるEDIの本道から話を進めます。
取引先から注文があるとデータが発生します。これは一般消費者でも同じです。
所定の製造工場に生産・組み立て指示が流れると同時に、その注文内容により日数を逆算し、販売店や一般消費者に配達指定日をお知らせします。
これ・・・ほんの瞬時に処理されます。
これらデータは、最終的には経理部門までデータが流れ、その日の売上げが計上されます。
それも時間別単位なんて可能です・・・こんな仕組みも既に出来上がっています。
完成度は企業によりまちまちですが、今や企業はどんどん情報化を進めています。
まだまだ電話とFAX中心の中小零細企業も少なくありませんが、パソコンの活用していない会社は、確実に数年後に淘汰されます。
まず、SCMの取引会社として除外されてしまいます。
実は、製造、卸、流通小売業の多くはEDIによる取引はかなり進んでいます。
しかし、多数の物流事業所は今だ電話とFAXを利用した伝票による取引が多いのも事実です。
せめてメールを利用すれば簡単正確にコストも掛からないのですが、中小零細企業のトップはコンピュータ投資を嫌がる傾向が高いのも事実です。
物流EDIフォーマットは、国内唯一のJTRN(ジェートラン)なんぞがあって、全ての産業に利用されている・・・と記載したいところですが、利用されているかは少々疑問です。
参考にした経験はありますが、結局会社間でフォーマットを取り決めてしまいました。
その方が使い勝手が良く簡単だからです。
ともあれ、EDIとはどんなものなのかを徒然に記載します。