物流システム徒然記
前回は、アメリカ中心に使われているANSI X.12を簡単に説明しました。
今回は、UN/EDIFACTに触れてみます。一応これは国際標準となります。一応ね。
EDIFACTは、EDI For Administration,Commerce and Transportの略であり、文字通り行政、商業、輸送等に用いられる電子データです。
データの定義ルールは異なりますが、ANSI X.12と考え方は同じです。
細かい定義の話をしても関係者でも無い限り、大して役立つ知識でもないので省略します。
「 こんな感じで定義しているんだよ 」程度で十分です。
多くの定義書はこんな感じで定義されて、ANSI X.12と考え方は同じです。
UNB+QOO:4+PORTDAY+PORTDAY+080310+177++EDIFACT’
UNH+17+CONTROL:2:1:UN’
UCI+00001+AIRPOAT+AIRPOAT+7′
UCM+00001010203+IFTDGN:D99B:UN+4′
UCS+6′
UCD+134+9;
UCM+000010203040+IFTDGN:D:99B;UN+4′
UCS+9′
UCD+12+1′
UNT+4+1345002′
UNZ+1+177′
自分で適当に作った UN/EDIFACT データです。データに整合性は全くありません。
UN/EDIFACTもANSI X.12同様、インターネットで検索すれば幾らでもサンプル資料は入手できます。
UN/EDIFACTにも 出荷指示とか在庫情報など 色々な種類があるのですが、ひとまずネット公開されている資料を拾ってみます。
これはネット検索したINTTRA to CustomerのEDIFACTの定義サンプル(PDF)です。
前記のANSI X.12の資料と比較して下さい。何だか似たりよったりですね。
「 単に取り決めが違うだけみたいだけど・・・ 」
「 まあ そんなところかな。東京弁と関西弁の違いの程度の差です 」
しかし、ANSI X.12やEDIFACT って身近に見かけないため、どうしても馴染みが薄いです。
銀行のEDIなら身近に感じるかと思い、ちょっとネット検索してみました。
三菱東京UFJ銀行の公告にもEDIって言葉はちゃんと登場しています。何だか銀行が紹介すると身近に感じます。
勿論、ANSI X.12やUN/EDIFACTとデータルールは全然違いますが、結局考え方は似たり寄ったりです。
「 要はデータをルールに従って作成して、そのデータを送受信する 」だけです。
実務になるとこんな大雑把な知識ではとても通用しませんが、関係者以外の方なら これだけ分かれば十分です。