g_物流システム徒然記

121 在庫管理シュミレーション

流通システム/物流システム徒然記

ちょっと一風変わった感じで進めます。

クーペンギン倉庫株式会社は、国内大手物流倉庫会社です。
色々なメーカーの製品を倉庫内で管理していますが、長年に渡って麒麟印マホービン株式会社とも倉庫契約しています。


在庫管理その1
(1) メーカーである麒麟印マホービン社の神奈川工場からインターネットで入荷データを受信しました。
本日(2009年10月05日とします)、130個の入荷予定です。

企業の場合は電子データ(EDI)のやり取りが殆どですが、昔ながらのファクスや電子メールにエクセル添付でも構いません。

貨物は、まもなくトラック便で到着します。


在庫管理その2
(2) 製品到着後、倉庫に搬入します。
先ほどの受信データと実数量が合っているかチェックし、入庫検品チェックを行います。

明細2行目の赤文字行が本日(2009/10/05)の在庫です。過去の入庫(2009/09/20)したデータもあります。


在庫管理その3
(3) 翌日、大手家電量販店のヤマト電気さんから麒麟印マホービン社へまほうびん70個の注文が入りました。(2009/10/06とします)
注文を受けた麒麟印社はクーペンギン物流倉庫に対して、ヤマト電気さんに70個の出荷依頼を出します。
決められた書式で出荷データを作成し、クーペンギン物流倉庫にコンピュータを利用してデータ送信します。
この場合も前述同様、電子データ(EDI)のやり取りが殆どです。


在庫管理その4
(4) クーペンギン物流倉庫はデータを受信後、在庫管理システムからコンピュータを利用して自動引き当てを行います。
この会社との引き当てルールは先入れ先出し、即ち古い入荷順から順番に引き当てを行います。

一番最初に入荷された古い在庫(ここでは明細行の1行目の2009/09/20の入荷データ)から引き当てします。
ちゃんと70個引き当てしてますね。


(5) 引き当てした段階で、出荷指示書(ピッキングリスト)や必要書類をプリントします。
必要書類とは納品書や受領書、宅配会社への送り状(配送伝票)などです。


(6) 梱包や内容検品など一連の出荷工程を行いトラックのドライバーに製品を渡します。


在庫管理その5
(7) トラックが出発すれば、ひとまず出荷作業は完了です。この地点で在庫を更新します。
出荷した70個が減っていますね。

順を追って説明すれば、理屈はとても簡単です。全然難しくありません。
しかし、現実の世界はこんなに簡単な例は まずありません。
こんなに簡単だったら在庫管理の必要性がありません。

少しづつデータを増やしていきます。
恐らくコンピュータシステムの必要性が実感出来るはずです。

ピックアップ記事

  1. 052 昭和ビジネス・スタイル
  2. 069 アイドルのライブ!
  3. マイクロソフトオフィスのオフィス
  4. 011 鉄腕アトム と どらえもん
  5. 根知の花嫁(手作り結婚式)

関連記事

  1. g_物流システム徒然記

    112 個装、内装、外装・・・何が違うの?

    傘が手放せない季節です。かと言って、降っていないときほど傘って邪魔…

  2. g_物流システム徒然記

    093 摘み取りと種まき

    注)当時の内容をそのまま反映しています。そのため指定したURLは既…

  3. g_物流システム徒然記

    132 かんばん方式の仕組み

    私が若かりし時代、某化粧品会社のシステム開発・保守の経験があります。…

  4. g_物流システム徒然記

    050 各社の売り上げは? (コンビニ16)

    流通システム/物流システム徒然記セブンイレブンの話を通して多頻…

  5. g_物流システム徒然記

    015 企業間が情報連携をする方法

    物流システム徒然記前回は、コンピュータによる情報交換はEDIを…

  6. g_物流システム徒然記

    045 在庫が無くなる (コンビニ13)

    流通システム/物流システム徒然記プロジェクトメンバーの岩国は問…

OMかっちゃん徒然ブログ

かっちゃんITブログ(業界特化編)

スタートアップ

無作為抽出

OMビジネス記事

業界ウンチク記事

ピックアップ

PAGE TOP