流通システム/物流システム徒然記
そんなこんなので、儲けのないコンビニ営業が続きます。
やってもやっても儲からない仕事は、精神的な疲労が溜まります。
創業当時に於ける商品配送は、嘘か本当かトラックが1日70台に及んだという驚異的な記録があります。
これって殆ど店舗の前に配送車が止まっている感じです。見た目も非常に良くありません。
その都度 店内で受入チェックを行っていたであろうを考えれば、多大な時間を費やされていたはずです。
各種資料を覗くと、実はこの1974年に時期をずらして東京の豊洲の他、6月-神奈川、9月-福島、10月-埼玉と店舗を15店オープンさせています。
翌年の4月は長野、10月は千葉となっています。
よって豊洲1号店と平行して次々と2号店、3号店をオープンしています。
しかし、どの店舗も1号店と同様な問題を抱えます。ちなみに2号店は神奈川県の相模原に直営店となっています。
コンビニメンバーの一人である岩国秀一は、豊洲の山本商店に日々通った。
ある日、商品の品揃いを眺めてふと素朴な疑問を生じる。
そこには、いつまでたっても売れない商品が陳列されている。
その反面、ジュースなどの飲み物は品切れで状態で店頭に置いてないものもある。
勿論、店の奥にも補充すべき在庫はない。
岩国は尋ねた。「 何故、品切れの在庫を追加注文しないのですか?」
疲れきった店主の山本は言った。「 追加注文したくても出来ないんです・・・ 」
それはコンビニの致命的急所が潜んでいた。