流通システム/物流システム徒然記
当ブログで過去に多頻度小口配送を記載しています。
多頻度小口配送の意味は、何度も小口配送することです。(そのまんまです)
ちょっと調べたところ コンビニの誕生前から存在していたようですが、やはり何と言ってもコンビニのPOSシステムの功績が大きいでしょう。
当初の多頻度小口配送の定義は、必要な量だけの条件でしたが、いつのまにか必要な時にの条件が加わっています。
必要な量だけに必要な時にの時間が加わると ジャストインタイム JUST IN TIMEになります。
このジャストインタイムは、既に和製英語として世界に通用している言葉です。
もともと多品種少量生産を目的して考えられたもので、トヨタのかんばん方式がベースになっています。
これは無駄な在庫を排除する仕組みで、必要な時に、必要なものを、必要な量だけを工場に納入するものです。
このため原則必要最小限の在庫しか持ちません。
とは言え、会社によってさまざまでしょうが、ちゃんと余裕在庫は考慮されているものです。
このジャストインタイムはお客(納入者側)の都合を優先させる考え方で、下請け(供給側)の立場で考えると問題も多いものです。
例えば、トラック運送業者は到着時間を厳守しなければならなくなります。
遅れたらペナルティが課せられます。
今でこそあまり見かけなくなりましたが、余裕を持って待機するため工場周辺にトラックが列をつくって待機するなんて異様な光景を見かけたことがあります。
どうも力のある者が力のない者に押し付ける仕組みとして、常に問題がつきまといます。
しかし、昨今ではQRやECR、SCMという情報システムを高度に利用することによって、時代に合った仕組みになってきています。(QRやECRは、別途記載します)
昨今ではジャストインタイムはIT技術をベースにして生まれ変わっています。