古い話をするね。
私が新卒入社の会社は、「超」が頭につく大型コンピュータを数台所有する会社だった。当時の使用言語は、汎用コンピュータの定番であるCOBOL、FORTRAN、PL/I。
私の学生時代はPCは登場していなかったので、いきなり大型コンピュータからの経験。当然、全くの未経験者だったため超落ちこぼれ、会社への貢献度はゼロ。
でも、毎日毎日繰り返しているうちに、みるみる自由にプログラミング言語を操れるようになっていった。勢いのある業界だったから残業につぐ残業で仕事はとてもきつかった。これは、今思えば良い経験だったのかもしれないね
新人ゆえ責任はなかったけど、さすがに残業につぐ残業で過度のストレスで何度も辞めようと思ったもんだ。
厚生年金基金システム、金融システム、大手製造業システム、信販業務、大手物流会社での大規模倉庫管理システムなどの構築にかかわった。何度か転職経験はあるけど、就職先には困ることはなかった。
コンピュータサイズは縮小し、業界は超拡大していく
大型機(メインフレーム)、オフコン、ノンストップコンピュータ、ミッドレンジ、UNIX、PCと扱うコンピュータそのものはどんどん小さくなっていった。システムは複雑になるものの、それに反比例するように仕事は楽しくなっていった。
何を血迷ったのか、大先輩の助言で独立。最初はフリーランス・エンジニア、2年程度で会社組織に変更。最初はガレージならぬ自宅兼事務所。独立は楽しい反面、常に自己責任が付きまとう非常に厳しい世界だった。
会社設立後にビッグチャンスがあった。伸るか反るか、悩みに悩んだ。
しかし、もし失敗したら露頭に迷う自分の姿が何度も頭をかすめた。恐怖で脚が震えた。ビッグチャンスをモノに出来なかった。凡人だったわけだ。
インターネットは広く広く浸透し、多くのシステムはウェブを介在するようになった。
ネットの急成長にともない 金融、音楽、映像、出版、小売など多くの業界はインターネットに飲み込まれた。同時に、わくわくするエキサイティングな作業がネットに集中していくのを実感する。未来を描く若者がこの業界に関心を抱くのは当然だ。
今や最高にエキサイティングな仕事は、ネットに集中していると言っても過言じゃない。良くも悪くも多くの業種は何らかのテクノロジーに依存するビジネス社会になった。まさにデジタル社会だ。
泥臭くて大変なことは確かに多いが、それはどの業界も同じさ。
この業界はエキサイティングな作業が多く、蓄積した技術はしっかり未来につながる。
ウェブシステムとそれに派生する多様な作業がいまや広がっている。ウェブ制作はそのひとつでしかない。インターネットを支えるインフラ業務は隠れた大きな需要がある。
一緒にもっともっと楽しもう。