物流システム徒然記
さて、ANSI X.12、UN/EDIFACTやロゼッタネットなど有名どころを記載しました。
しかし、これらは海外ならまだしも 国内だけのデータ送受信にはあまり使われません。
これらの定義はみての通り敷居が高すぎます。
実際、多くの企業はもっと単純な定義でEDIをやり取りしています。(より実務に近いEDIは、別シリーズに随時記載していきます)
ご存知のように、今やインターネットは広く普及し、EDIもインターネット抜きに考えられない状況になりました。
ネットショッピングに見られる受発注システムは、今じゃインターネットの利用が当たり前です。
まだまだVANは健在ですが、昨今のインターネットの話題性に比べると どうしても一昔前の印象は拭いきれません。正直、話題性も低いです。
独断と偏見でVANとインターネットを比較しましょうか。
VANはどちらかと言うと大中企業向け、インターネットは中小規模企業から個人向けと言えますね。
オンラインバンキングによるインターネットサービスはありますが、やはり銀行間のデータ送受信はVANです。証券も信販系もクレジット系も基幹業務にネットワークを活用する企業はVANが中心です。
自動車業界や電気メーカー、エレクトロニクス関係の部品調達におけるEDIも、やはりまだ主流はVANのようです。
もっとも最近はインターネットに急速に移行しています。
信頼性と安定性を優先するか、コストを優先するかで仕組みは変わってきます。
とは言え、今後の技術の進歩によって、インターネットも多くの問題はクリアされることでしょう。
となれば、やはり今後はやはりインターネットになるでしょう。
馴染みのある身近な例で言うなら、メール添付/ウェブ/FTPの順に、EDIは利用されています。
やはり一番はメール添付による送受信が多いようです。何と言っても手頃です。
人間がデータを作ってメール添付で送受信することは当然出来ますが、コンピュータがEDIデータを自動的に作成してメール添付してデータ送受信することも、今じゃ一般的な仕組みなんです。
誰がやるかって? そんなのシステムが自動的にやってくれます。そういう風にプログラムを組んで仕組みを作るんです。凄い時代ですよね。
勿論、今だ電話とFAX健在の企業もあるにはあります。
何だかんだ言っても、これからのEDIはXMLをベースにしたものが中心になっていくでしょう。
例えば、今回取り上げた RosettaNet もそうですが、BizTalk や ebXML、cXML、xCBL などさまざまな規格が提唱されています。
もっとも、どれが主流になろうとも考え方の基本は同じです。