流通システム/物流システム徒然記
前回の繰り返しですが、コンテナは輸送用の入れ物を意味し、コンテナに一旦貨物を積み込めば、そのまま輸送手段を変えながら最終目的地まで運べます。
パレットで運ぶような厳重な梱包が不要となり作業効率が上がり 貨物の損傷が減少します。
まあ、そんな訳で輸出入に於いてコンテナは無くてはならない存在となります。
ちょっと、港湾のコンテナ取扱いランキングを表にしてみました。
1980年、かっての神戸港は世界第4位の取扱い量を誇っていました。
阪神大震災(95年)による港湾の被害が関係するかしないのか、ランクは落ち続けます。
そして、2003年度には神戸港は30位以下に落ち込みます。
東京(23位)、横浜(28位)、名古屋(33位)、神戸(38位)、大阪(44位)、博多(106位) と 日本は大きく引き離され、日本の近隣諸国が大きくランクの上位に位置しています。
1970年代~1980年代の元気だった日本と今の日本の勢いがそのまま棒グラフになっている気がします。
お隣の韓国(釜山5位)にも日本は大きく差を開けられています。
この調子で5年~10年経過していったらどうなるんでしょう?
ちなみに2012年はこちらを参照して下さい。
コンテナが登場するまで、貨物の積み下ろし作業は人間が行っていました。
国際海上貨物のコンテナ船は1960年なかばに登場しています。
あらかじめ貨物をコンテナに積み込んでおけば、それをクレーンを利用して一気に積み下ろしを行うようになります。これにより大幅に作業が効率化されます。
ちなみに、港湾にあるコンテナクレーンをガントリークレーンと呼びます。
コンテナ船そのものには積み下ろしの装置はありません。埠頭のガントリークレーンを利用します。
海上貨物に興味の無い人も多いと思いますが、こんな時にでもなければ知る機会はありません。少しだけ眺めてみて下さい。
コンテナのお勉強(日本郵船)さん
コンテナターミナル(名古屋港)さん
航海士便り とても個人運営とは思えない情報量です。脱帽です。