私は、社会人になってから、ずっとこの業界だけに在籍してきた。当時はIT業界なる言葉は無く、情報処理産業と言われていたんだ。
大型汎用機・ミッドレンジ・オフコン・UNIX・PCと主流は移り変わり、そのどれも経験しているが、面白いことにコンピュータそのものはどんどん小さくなっていったんだ。

その途中途中で、各種OS、データベース、インフラ部隊と一緒にネットワーク環境に触れ、同じエンジニア達と仕事をしてきた。開発言語はCOBOL・PL/I・C言語・C++・Javaへと移り、Script言語を含めた派生言語を幾つも通過してきた。
新しい環境や言語を覚えるのは、大変なんじゃないの?と思うかもしれない。
コンピュータの開発言語って、実はC言語以降は言語思想はどれも似たり寄ったり。だから一つの高級言語を完全にマスターすれば、全く恐れる必要なんかないんだ。
いま思えば、人と一緒に造り上げることが一番の成長につながったと思う。自分一人だけだったら、そこで満足してしまって成長はなかっただろうね。
今や多くはインターネットに集約されてしまった感もある。企業は儲けてナンボの世界だから、最終的には消費者となる「人」に行きつく。であれば、現代の業務システムは最終的にネットに結び付いてしまうんだろうね。

開発単価から考えても、派手な業界より堅い業界の方が収入は得やすい。つまり 音楽やファッション系より金融系など堅い業界ってことかな。でも、経験的に避けたい仕事が金融系(特に銀行)でもある 😅 突出してシステム構築は大変だったからね。
デジタル業界で考えれば、クリエーター系より開発系の方が開発・制作単価は高い。つまり デザインやサイト制作よりアプリケーション開発系に進んだほうが収入は得やすいってこと。何となく分かるよね。
私のお薦めは、何と言ってもネットワーク・インフラ系かな。昨今のAIの発達でクリエーター系や開発系に影響が出てくることは否定できないからね。

でも、過度な心配は不要だと思う。30年ほど前のPCの爆発的拡大の時も今と似たようなことを言われてきたんだ。コンピュータの発達で仕事が奪われるってね。確かに途中途中で自動可能な作業は消えていった。
しかし、多くは複雑に細分化され、より高い業務となって現在に至っているんだ。要は人間でなければ出来ないものが複雑に進化したって訳だね。
今後、生成AIの登場、更に自立型AIで業務は大きく淘汰されるだろうね。
だからこそ、少しでも早く当業界に参画するほうが良い。理由は簡単!機械に使われる側でなく、使いこなす側に残ればいいから。
早い方がいい、仲間に加わわって一生に成長しよう。