私が若かりし時代、某化粧品会社のシステム開発・保守の経験があります。
化粧品製造工場にも通い製造管理、作業管理のシステム開発のお手伝いをしました。
工場ではシステム開発者でも工場の人と一緒の作業服と作業靴(運動靴)を着用しました。
現場の方と同じ服装をすることは、思った以上に一体感が生まれます。
自動車ラインと全然異なりますが、その際 化粧品の生産ラインを1年近く見ていました。
残念なことにかんばん方式なんて興味も無かった頃なので、どのような仕組みで作られていたのか注意して観察していませんでした。(本当に残念な話です)
流通システム/物流システム徒然記
クー式かんばん方式
当かんばんに関する情報は、実際私が体験していた訳ではありません。
あくまでもかんばん方式の基本的仕組みを理解する上での参考とお読み下さい。
但しクー式かんばん方式は、一般的なかんばん方式と仕組みは同じです。
勘違いがあれば、ご指摘下さい。
(1)まず、材料や部品が入った容器に現品票(かんばん)を貼り付けます。
一般には収納ボックスやパレットなどを想像すれば良いかと思います。
今回は、より単純にするため小さなボックス容器とします。図の黒い容器です。尚、かんばんは汚れても大丈夫なようにビニール等に入れます。
(2)ボックス容器は、仮に8個を所定数とします。
1個目の容器を使い出したら、所定の場所に引き取りかんばんをはずして目立つように置きます。2個目も同様です。
そして3個目の容器を使い始めます。
(3)かんばんが2枚溜まったら(今回は2個とします)、担当者は引き取りかんばんと空の容器を前工程エリアに持って行きます。
(4)前工程が計画通りであれば在庫はあるはずです。(無ければ、かんばんの前提条件は崩れてしまいます)
前工程の容器には生産指図票(かんばん)がついています。
この生産指図票と引き取り票(かんばん)の内容を確認して 補充する容器のかんばんを差し替えます。
つまりボックス容器から生産指図票をはずして、持ってきた引き取り票を貼り付けます。
かんばんをベースにモノのやりとりをするんですね。
同じ工場だったら敷地内の移動ですが、取引先会社や工場が異なる場合は、生産指図かんばんが外注かんばん(発注書みたいなもの?)になるだけで意味的には同じです。
図で示せば、仕組み自体は随分単純ですね。
まあ、仕組みが単純じゃなければ、これほど世界的に有名になりません。