物流システム徒然記
さて、「 必要なだけ材料を調達し、必要なだけモノを生産し、必要なだけ納品(販売)する仕組み 」をどうやって実現するか?の続きです。
ここから、SCM(サプライチェーンマネジメント)の考え方を加えます。
この部分は、まさに体験談になります。
関与していた仕事の関係上、大手企業の題材になりがちですが、中小零細・小売店舗にも参考になります。
前回 ロジスティックス、ECR、QRなる言葉を書きましたが、SCMはこれらの総称とでも考えて下さい。
この考えは全ての業界に共通して応用出来ます。
まずは、この流れをしっかり把握します
私が小さい頃は、高度成長期の時代でした。
モノを作れば作った分だけ売れる、そんな良き時代でした。
「 いかに安く良い品を多くの人に提供出来るか? 」これが企業のテーマでした。
今じゃ考えられませんが、モノが溢れていなかった時代は、在庫は沢山あっても問題なかったのです。
80年90年と時代は進むにつれ 我々の生活は豊かになり、モノは世の中に溢れ出しました。
しかし、バブル崩壊後、我々消費者は必要なモノしか買わなくなりました。
モノを沢山作っても売れる時代は、完全に終わってしまいました。
今は消費者主体の時代です。必要な時に必要な量だけ提供できる体制にしなければ企業は生き残れません。
必要な時に必要な量だけ提供できる体制・・・どうやって実現すれば良いのか?
先に結論を言います。各企業が自分の役割をしっかり担当すれば実現可能です。(注)
ポイントは、単一企業だけではなく商品を取り扱う取引企業間が協力し合うことによって実現できます。更に具体的に実現するには、IT技術が必要です。
(注)書き進めているうちに、トヨタのかんばん方式も頭に横切りました。
SCMと意味は随分異なりますが、この方式も自分の役割をしっかり担当すれば実現可能です。