再び当業界の黎明期を振り返ってみるね。
以前、[057 インテル、グローブの大決断] で日本の半導体の進出が凄く、インテルはマイクロプロセッサに舵を切ったことを書いた。これは 自著「インテル戦略転換」でグローブ自身が語ったこと。
今回 インテルを超優良企業に育て上げた CEO アンドリュー・グローブ(Andrew Grove)の面白い話をもう一つ紹介しよう。

中央のグローブとジョブズ、2005年6月 アップルとインテル提携
1980年代 中頃まで 日本企業の DRAM(Dynamic Random Access Memory)の猛烈な進出があった。それまで半導体市場をアメリカが15年間ほど、特にインテルが独占していた。
しかし、80年代中頃から日本企業が物凄い勢いで進出してきたんだ。当時グローブは自著にこう語っている。
「狂暴なまでの低価格で、しかも高品質だった日本製DRAMによる猛進に直面し、我々は撤退を余儀なくされ、DRAM事業は大赤字となるところまで追い詰められてしまった」 と。
で、インテルはマイクロプロセッサ事業に業務を絞り込まざるを得なくなったんだ。
ここまでは前回に記述した内容だけど、ここからが今回の内容。
「何故 日本勢は向かうところ敵なしなのか? 何故 素早く決断が出来るのか?」に関して、日本企業のオフィスのレイアウトに一因があることを述べている。(インテル経営の秘密の19頁より引用)

従来の日本式レイアウト / 画像:KOKUYO
これはアンドリュー・グローブだけでなく、アメリカ有識者全体の見解でもあるようだ。要するに「日本のオフィスは マネージャーも部下も全員 同じ一つの大きなテーブルを囲んで座っているようなもの。情報交換は座ったまま即座に出来る。お互いのコミュニケーションが容易に行える」ってことだ。
まあ、それだけビジネスにはコミュニケーションが大切だってことが理解できる。そのため日本は電子メールの導入が遅れてしまったとも書かれているけど 😅
今や管理職が前に座るレイアウトは、社員に圧を与えるため 導入されていない企業も多々ある。時代なんだね。

1996年4月初版 / 1997年11月初版















































