自分とコンピュータ史

161 ラリー・エリソン by オラクル

1977年~1990年頃
ラリー・エリソン by オラクル(#1/5)

ラリー・エリソンとは何者か?

データベース(DB)の雄「オラクル」を私が初めて耳にしたとき、「オラさ来る?」的な印象で田舎臭い社名と思った。当時 アポロ神殿、神託、神のお告げなる高尚な意味があるなんて知るはずもなかった。


PL/SQLコマンドラインは素朴そのものだった


私が初めてオラクル データベースでSQLやPL/SQLを画面操作した時、DOS画面のように実にシンプルなものだった。コマンドを叩くと、実に小気味よく反応してくれた。ずっと処理速度を徹底的に優先する故だと信じていたが、オラクル創業者ラリー・エリソンを描いた本「カリスマ(1998年3月1日 初版 ソフトバンク)」を読むと、何だかそう思えなくなってくる。理由はこのあとに…。


カリスマ(上巻と下巻)

オラクルの創業は古く1977年であり、創業者であるラリー・エリソンは1944年生まれで、現在も会長職として手腕を振るっているんだから凄い。ソフトウェアを販売する企業としてはマイクロソフトに次ぐ、水をあけられての世界第2位のトップ企業なんだ。

ちなみに 2024年版の世界長者番付 でもラリー・エリソンは個人として5位だ。とんでもなく凄い。このリンク先のランキングを見るとIT企業が名を連ねていることも興味深い。

最初のデータベースはメインフレームメーカーが提供するのが一般的だった。私は大型汎用機のIBM・富士通・日立のデータベースを使用したシステム開発経験はあるにはあるが、当時の大型汎用機のソフトウェアは、ハードのオマケ的発想があり柔軟性が高いとは言えなかった。ユーザーフレンドリーの操作性なんか皆無だったからね。

そこにミニコン(ミッドレンジ)向けデータベースソフト オラクルが登場する。データベースに目をつけたエリソンはビジネスの才能があったのは間違いない。IBMが提唱したデータベース理論をビジネスに結び付けたんだからね。

1960年代は大型汎用機の時代だった。COBOLやFORTRANの時代だった。その時に階層型データベースは登場している。

ミッドレンジ・ミニコン市場、オラクル最初のライバルは、バークレー校発祥のイングレスだった。シェアの大きかったイングレスではあったが、1980年中頃から徐々にオラクルにシェアを奪われ、1980年後半はトップの座を奪われる。更に80年代から90年にかけて、オラクルはライバル企業であるサイベース、インフォミックスにも大きく水をあける。その後はマイクロソフト(SQL Server)との戦いとなるんだ。


エドガー・コッド博士 / 画像 IBM

1970年、IBMのエドガー・コッド博士がRDB(リレーショナルデータベース)の論文を出す。簡単に言えば、エリソンと創業時のボブ・マイナーがこのアイデアを元に製品を開発したってことなんだ。

勿論、最初から上手くいく会社なんかない、困難の連続だったんだけどね。

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