自分とコンピュータ史

195 フェイスブックと大統領選

2016年頃~2020年頃
フェイスブック(#5/6)

横道に逸れてしまうが、2022年3月初版「フェイスブックの失墜」なる本が出版された。
出版すぐに本屋で買った。全部で14章ある最初の第3章あたりまでは、facebook創業時の内容が描かれてあり面白いが、第4章あたりから 徐々にfacebookを非難する内容ばかりとなる。あまりに悪意ある不快な内容に、いつしか読むのを放棄してしまった。

今回、原稿を書くこともあり、第4章以降を我慢して再度読み始めた。かなり我慢してだよ!
主に2016年の大統領選、ヒラリー・クリントンとドナルド・トランプの選挙戦のfacebookに関係する内容が描かれている。更に2020年の大統領選とコロナウイルス騒動も触れてある。

例えば、2016年の大統領選は、双方が自己陣営に有利となる虚偽情報を投稿し、選挙戦は正しく行われず、それにfacebookが大きく関与していたという。更にロシア人ハッカーがアメリカ人を装ってfacebookのメンバーとなり、自分らの考えを組織的に広め、アメリカ国民を情報操作したと言う内容にまで至る。

本の内容によれば、トランプ陣営は自分たちの都合のよい内容を投稿した。facebookに数百万ドルを投じて広告を出し、メッセージを支持を得たい有権者に常に届くようにした(フェイスブックの失墜 143ページ)。

 フェイスブックの失墜の内容を借りれば、個人の党派的な情報発信から ヒラリー・クリントンは影武者だというフェイク情報まで発信されていたとか。もう滅茶苦茶だ。
印象操作とクリックされれば広告収入が入る金銭的な理由があるのだろ。人は堅苦しい情報より自分寄りの面白い情報に興味を持つからね。

真実と虚偽の情報が入り乱れての選挙戦。やっかいなのは、ザッカバーグはそれを取り締まる措置を特にとらなかったことのようだ。少なくとも対応を曖昧にしていた感はある。トランプが勝利した結果は、虚偽情報の拡散を防止しなかったfacebookのせいだともしている。

大統領選以外の最たる例にミャンマーを挙げている。
仏教徒が多い国で、イスラム教徒への虚偽情報・ヘイトスピーチがfacebook内に氾濫拡散し、反イスラム主義を煽る役割を果たしイスラム系住民の虐殺に繋がった。国連の独立事実調査団は、facebookが影響していると述べた。 などなど…。これ、本当だったら凄いことだ。

ネットやスマホが使えなかった軍事独裁政権国家ミャンマーが、2013年頃に緩和され、いきなりそれが使えるようになり、facebookがインターネットの入り口になったのが理由だとも書いてある。

政治色が濃い内容なので深掘りは避けたい、あくまでも参考程度にね。
勿論、ザッカバーグやサンドバーグは 偽アカウントや虚偽情報を削除する取り組みは行っている。

投稿の冒頭に戻るけど、この「フェイスブックの失墜」なる本はfacebookを批判する連続で、読んでいて不快になる。女性の著者2人はfacebookに何かしら恨みでもあるんだろうな。
著者の一方的な記載となっているため、この本1冊でfacebookをイメージするのは絶対駄目だ。

ザッカバーグはこの本に関する取材に一切応じなかったし、サンドバーグは3回取材に応じたようだが、本が批判的な内容であることを知ると、その後は連絡を断ったらしい。確かにこの本は「そうだろうな」と思う内容なんだ。


2025年1月 メタ社、ファクトチェック廃止

ベストセラーとなったサンドバーグ自著「LEAN IN」にもfacebookでのサンドバーグの行動は、批判の対象になったと自ら記載している。何よりもサンドバーグが民主党寄りだったこともある。
と言うのも、ビル・クリントン政権でローレンス・サマーズが財務長官を務めていた時、そのサマーズの主席補佐官がサンドバーグだった。以前からサマーズとサンドバーグは親しい関係だったんだ。

facebookばかり表ざたに叩かれるけど、この手の問題はtwitterも似たり寄ったりだった。ともあれ「虚偽が氾濫するインターネットの情報は鵜呑みにしてはいけない」が教訓だ。日本の選挙活動においても、ネットをいかに上手く利用できるかが選挙の勝敗に大きく影響しているからね。

便利になった時代だけど虚偽情報やネット犯罪は多い。怖い時代になったもんだ。いづれtwitterの話も投稿する予定だが、虚偽情報に関しては同じ内容になるんだ。

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