自分とコンピュータ史

078 隠れた名作ソフト ピーワンエグゼ

1989年~1994年頃まで

国内最大手の信販系情報処理センターでシステム保守のPL(プロジェクトリーダー、最大時28名)をやっていた頃、そこでメンバーが仕様書を起こすため使用したワープロソフトがP1.EXE(ピーワンエグゼ)だった。P1.EXEそのものは1988年発売されている。

P1.EXE

まだMS-DOSの時代であり、ワードもエクセルも登場していない頃だ。
このP1.EXEは、図形などを含むフローチャートやシステム設計書を制作する際、非常に使い勝手が良く複数の図形を簡単にストレスなく表記できた。

P1.EXE

当時絶大に人気のあった一太郎・花子でも良かったはずだが、単独で図形を描けるワープロソフトであり、さらにi286機でもサクサク動作したP1.EXEは、当プロジェクトは一太郎・花子を凌ぐ秀作ワープロソフトと認めていた。NEC PC-98用ソフトであり 仕様書制作のPC数台は全てエプソン製だった。

P1.EXE

その後、Windows3.1が台頭することになり、徐々に Microsoft Wordで仕様書を作成することになるが、図形を利用してフローチャートを書く場合、P1.EXEの使い勝手のほうが上だった。私のPRJ在籍期間は7年続き、いつしか時代はMS-DOS(P1.EXE)からWindows(MS Word)に変わっていった。

P1.EXE
P1.EXEで私が作成した当時の設計資料

当時のプロジェクトで勉強会を月1回おこなっていた。PLだった私が決めたことだが、各自好きなテーマで順番に発表する。直接プロジェクトに関係なくても、今後の仕事に役に立つ内容なら何でも良かった。

P1.EXE
当時の勉強会のメンバーの P1.EXEによる発表資料

当時20数名が順番に発表した各自10ページ程度の印刷物がバインダーとして今も手元に残している。捨てれずに28年くらいの年月が経過したものだ。紙は劣化しているが内容を見ると当時が鮮明に蘇ってくる。

P1.EXE
ARUGA (P1.EXE ver 2.3) 58,000円 と
P1.Publisher 発売記念 20,000円

P1.EXEは名称をARUGA(アルガ)に変えてバージョンアップしていくが、市場はDOSからWindows3.1へ急速に移行していき、P1.EXEの愛用者であった私は、早くWindows版 P1.EXE の発売を強く待ち望んだ。
しかし、なかなかWindows版は登場せず徐々にユーザーは離れていった。満を持して後継ソフト P1.Publisher(ピーワンパブリッシャー)が登場していたが、残念ながら中途半端なソフトだった。メンバーの誰もそれを使用することはなかった。

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