自分コンピュータ史

018 フロッピーディスク


フロッピーディスク(以下 FD)はパソコン市場に広く浸透したこともあり、馴染みのある人は多い。
しかし、今の20歳代なら触ったことがない人も多いはずだ。

オフコンが最盛期の頃は、8インチのFDを当たり前に使用していた。
その後、パソコンが徐々に普及し始め、FDを取り扱うようになると5インチFDが市場に広く出回った。更にパソコンが広く浸透すると3.5インチが広く使用された。

当時、3.5インチのFDを見慣れた人は、化け物みたいにでかい8インチのフロッピーディスクを見て驚いたものだ。と言うより、実際手にする多くの人はその大きさに爆笑した。だよなあ~。

私も3.5インチに慣れ親しんだ頃に、5インチでさえ一瞬「デカッ!」と思ったもんだ。8インチが出た最初の記憶容量は図体ばかりデカイくせに数百KBしかなかった。
しかし、徐々に記録容量は改善されていった。

Microsoft  Windows3.1
当時使用した Microsoft Windows3.1

日本のパソコン市場は、国民機と称されるほど隆盛を極めたNEC PC98シリーズの初期 5インチFDが主流だったが、徐々に3.5インチのFDへと移行した。FDを差し込んだままにして電源を入れ、ガチャ・ガチャとフロッピーがFD装置から読み込まれ・・・フロッピーからOSが立ち上がる のどかな時代があった。
この頃の3.5インチFDは、DOS/V機 1.44MB、PC98シリーズ 1.2MBと互換性はまるで無かった。互換性がないため共通に読み込み可能な720KBの2DD FDを受け渡しに使った記憶がある。尚、フロッピーディスクはIBM系で仕事をしていたとき、何故かディスケットと呼ばれていた。

我が世の春を謳歌するNECだったが、黒船来航なる DOS/V機 が来航すると一気に形勢は変わる。市場はWindowsに大きくシフトしていったのだ。

Windows3.1の頃、FDとハードディスクの併用時代が続くが、CD(Compact Disc)が登場すると、一気にFDは存在価値が無くなり市場から消えていくのだった。何か人生を物語っているようだ。はかないものだ・・・。

CDの登場とともにマルチメディアなる言葉が流行る。この頃から日本のパソコン市場が最も元気な時代へと突入するのだ。

ピックアップ記事

  1. 085 ジョブズの本気、世界を変える
  2. 044 ビル ゲイツとスティーブ ジョブス
  3. 060 トロン 日本国産OSが世界を狙う!
  4. 134 インチュイット と 弥生会計
  5. 051 うたかたの8ビットパソコン

関連記事

  1. 自分コンピュータ史

    013 提案書・各種設計書の作成

    社会人となってパソコンが広く普及するまでの期間(7~8年くらい)は、手…

  2. 自分コンピュータ史

    057 テレビゲーム機変遷

    1983年~当時のテレビゲームのハードに触れてみたい。…

  3. 自分コンピュータ史

    075 表計算の定番、エクセル登場

    1989年~今や、表計算と言えばエクセルが事実上の標準ソフトだ…

  4. 自分コンピュータ史

    117 ネットワークの覇者 ノベル

    1980~1990年半ば頃ニュースステーションテレビで…

  5. 自分コンピュータ史

    114 ネットスケープ社のJavaScript登場

    1995年~ウェブサイト黎明期、誰もがホームページを制作出来る…

  6. 自分コンピュータ史

    105 IBM と BIOS(バイオス)の関係

    前回、コンパックの BIOS(バイオス)に関する突っ込みをいれようと思…

カテゴリー

OM社長 徒然ブログ1

OM社長 徒然ブログ

タグ分類

業界回想記事

私的業界記事

私的感慨深い記事

歴史的記事

PAGE TOP