1980年~1995年頃まで
ラリー・エリソン by オラクル(#3/5)
スーパー・プレイボーイ
創業者ラリー・エリソンは超個性的で話題が尽きない。
ラリー・エリソンのことを書いた「カリスマ」なる本は、実はビジネス自己啓発本とは言い難い内容かもしれない。オラクルの創業時の苦労話を読めると思い勇んで読んだ。確かに創業時の苦労話は書かれてあるが、印象はまるで違った。
とにかく超金持ちだから女にもてる。「女性との交際」があちこちに登場する。本では3度の結婚・3度の離婚が書かれてあるが、出版後に4度目の結婚と離婚をしている。おまけに初期バージョンのオラクルDBは駄目ソフトとして、お客を騙しながら販売した記述となっている。当時の私は、Oracle ver5は高い評価を得た印象しか持っていなかったため、これには正直驚いた。
しかし、私の見解は違う。主な理由は、一つ投稿前の最後の数行に書いた通りだ。
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ラリー・エリソンに密着取材し、出版した本であり、この本の出版にあたって、エリソンも十分確認したはずだ。よくまあ出版を認めたもんだ。
社員を奥さんにすることは良しとしよう。ビル・ゲイツのメリンダさんもマイクロソフトに入社してからゲイツと出会っているからね。問題は、エリソンは何人も女子社員をとっかえひっかえしていることだ。同時並行あたりまえ、それを個人名まで記載されているんだから凄い。
元女性社員との法廷闘争
ある女子社員は、エリソンから性的強要を拒んで解雇されたと訴え、法廷闘争にまで発展するんだ😵 当時アメリカでは話題だったんだろうね。
しかし、これが女子社員の嘘だったと判明し、元女子社員は有罪となる。まるで小説だ。法廷での抗争は性的描写も書かれ、何の本を読んでいるのか分からなくなった🤣 これはビジネス本なの?と思う始末だ。
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繰り返すが、よくラリー・エリソンが出版を認めたもんだと感心する。恐らくエリソン本人が、著者マイク・ウィルソンに面白い内容にするように指示したに違いない。「つまらない内容は駄目だ、面白く書くように」と。
エリソンの3人の結婚相手
現在のエリソンは4度目の結婚と離婚をしているが、この本の出版時は3人目まで書かれてある。90頁、1976年 エリソンは中古車のベンツを買いに行き、中年夫婦の夫人に女性を紹介される。車を買ったら美女がついてきた、それが2番目の結婚相手のナンシー・ウィーラーだ。
尚、2番目の結婚生活は8ヶ月で破綻している。
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1回目の結婚相手のアダ・クインも3回目の結婚相手のバーバラ・ブース(3回目)も離婚してからもエリソンと親交は続く。
172頁には、ブースは子供が生んでもエリソンと結婚出来ず、ブースから結婚か離婚かを迫られて、エリソンは1年後に結婚することになるんだが、エリソンは結婚式当日に結婚同意書にサインを迫る。これにはブースだけでなく彼女の親も非常識な男だと揉めた。そりゃ当然だと思う。
既に招待者もいるため当日キャンセルも出来ず、結婚式は挙げるが いづれ離婚することになる。この時、エリソンは最初の結婚相手のクインに相談している。
離婚後のブースの感想は、「彼(エリソン)と別れてから大変なのは、次の男がみんな霞んでしまうんです」だった。まあそうだろうね。
アシスタント、ジェニー
この本を読むと、とても印象に残るスタッフが登場する。ジェニー・オーバーストリートなる女性だ。
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彼女は1982年に大学を卒業し、数か月過ぎた1983年2月から1996年8月までアシスタントとしてエリソンに仕える。オーバーストリートの見事な働きぶりは、大袈裟なほど賞賛されている。エリソンが著者への指示かもしれないけどね。
オーバーストリートは、エリソンを完全にサポートした。510頁には退職するオーバーストリートに「私はジェニーが好きだ。とても好きだ、彼女には幸せでいてほしい」と感謝し、彼女を褒めちぎっている。
エリソンとはあくまでも仕事を通しての関係で、結婚相手としてはエリソンの好みじゃ無かったんだろうな。あくまでも私の勝手な感想です。
この「カリスマ」なる本は、女性のことも多くのページを割いている。エリソンの個性を現しているのかもしれない。
しかし、これだけは言える。巨額な資産を得るエリソンは、超ハードワーカーには変わらない。