1990年~
現在のディスクトップPCのメモリ増設は簡単だ。あらかじめDDR2,DDR3,DDR4の確認や挿し口の数などを把握し、それに合うメモリを買ってきて差し替えれば増設は完了する。勿論、注意すべき箇所は幾つもあるけど、それほど恐れる必要はない。
女子でもできるPCメモリ増設♪/アイキャン(YouTube)
今や動画で優しく説明してくれる便利な時代になった。上記の動画が分かり易い♪
しかし、これは今の話。MS-DOSの全盛時代のPCは大掛かりで大変だった。自分が初めて買ったPCは「EPSON PC-386M STD」。32bitマシンが登場するのをじっと待ち、32bitマシンが登場するや直ぐに購入した。
i366SX/16MHz、640KBメモリ、小売価格328,000円、外付けハードディスク40MBも一緒に買って、最初はそこそこ満足していても、暫くするとあれこれ挑戦したくなる。好奇心でメモリ増設にも挑戦しようと、当時バリバリの電気の街だった秋葉原で数万円はたいてメモリを購入した。今なら数千円で購入できる。
MS-DOSのメモリマップ
PC98シリーズは基本メモリが640KB以上に増やすことが出来ないため、CONFIG.SYS や AUTOEXEC.BATをエディタで編集し、極力メモリをスリム化させた。こういう作業がPCの構造や理解を深めさせてくれた。更にEMS対応ソフトにEMS増設RAMボードを差し込んでプロテクトメモリを増やした。詳細は覚えていないが これもCONFIG.SYSとAUTOEXEC.BATを編集した。誤解を恐れず概念図を作成してみた。勘違いしているかもしれないので、真面目に知りたい人は必ず専門技術サイトで確認をお願いします。
一太郎ver4(Windows対応はver5から)は拡張メモリ(EMSメモリ)を必要とし、[EMSメモリ不足]で立ち上がらず、これを解決するためEMSメモリの増設作業とCONFIG.SYSやAUTOEXEC.BATの知識を必要とした。ワープロソフト使いたいだけなのにとても敷居の高い作業だ。
EMSボードでメモリ容量は確かに増えたけど、それに伴う快適さは殆ど得られなかった。鮮明に覚えている記憶がひとつだけある。「無駄遣いしたなあ」だ。
エプソンPC-386Mにメモリを増設しました/福田重夫さん(YouTube)
この福田重夫さんの動画、Cバス プロテクトメモリ使用の増設。こうやって見るとマニアック感満載だ。これじゃあ敷居が高すぎてPCが広く浸透するはずないよなあ。
PC98シリーズ、FDD 2基搭載モデル
PC黎明期なるMS-DOSの時代は、フロッピーディスクからOSを立ち上げた。Aドライブにシステムディスクを入れてから電源を入れOSを読み込む。OSが起動したらBドライブでデータを読み書きする。そんな訳でフロッピーディスクドライブは2基搭載モデルが多かった。
それがAドライブとBドライブの始まりだ。ハードディスクが内蔵されたのがCドライブだ。そんな訳で、PCが数十年経過した今も尚、Windows系PCはCドライブから始まっている。
【関係情報】
EPSON PC-386M 内部/電気的懐古趣味
PC98版MS-DOSのバージョン一覧/akm
メモリ交換 EPSON PC-386Mもなつかしい。
デスクトップPCのメモリ増設方法解説(YouTube)
MS-DOS温故知新