1999年(InDesign1.0)~現在
Adobe製品とウェブクリエーターたち(#4/5)
InDesign
InDesignは広告・出版業界で使用されるプロ愛用のページ編集ソフトだ。DTPデザイナーやエディトリアルデザイナーは勿論、ちょっとした本の出版やチラシを作成したい人も使用するソフトウェアでもある。
高度な文字組と自由なレイアウトデザインが可能で、文書量が多くても難なく扱える。
Adobe InDesign CS5.5
この記事を書く自己PCは古いAdobeCS5.5をフル活用している
アメリカ発のソフトであっても日本語にしっかり対応しているのは、ソフトウェアのコアが非常に小さく、多くのプラグインが日本語機能を補っているからと聞いたことがある。つまり、世界各国の複雑な文字組に対し、柔軟に対応できるのは、コア部分を最小限にし、充実したプラグインを追加することにより各国言語を扱えるようにしているんだ。実に発想が素晴らしいよね。
InDesignはリリースしてから暫く苦戦するが、IllustratorとPhotoshopと非常に相性が良いこともあって、徐々にQuarkXPressに迫り、一気にInDesignはトップに躍り出てしまうんだ。
当時、単なるジョークだと思っていたが、日本人以上に日本語を深く理解している海外のエンジニアが開発していると聞いた。外国人エンジニアが日本語版を開発しているかって?いくら何でもそりゃ無理だろうと思ったもんだが、よくよく聞き調べると、日本人以上に日本語を理解している開発リーダーの元らしい。多くは日本語を熟知する日本人が開発しているんだね。それなら納得もする。
自分が飲食店を訪問取材し、原稿を作成した
私はInDesignをほんの少しだけかじった時期がある。原稿を起こし、印刷会社にそのまま印刷依頼する作業が定期的に発生したからだ。最初は癖のあるソフトだなと思ったものの、何とか形になっていくのが楽しかった。
InDesignのイロハも知らず、入門書を片手に素人ながら独学で初めた。写真を散りばめた1~2ページの原稿の作成で、1年に数回程度だったため何ら知識を深めることも出来ず、中途半端な理解で終わってしまった。私がお客として印刷依頼することもあって、印刷会社は文句を言わずに対応してくれた。ひょっとして、やり難かったかもしれないな。
話は遡るが、1987年に発売された後発のQuarkXPressにDTPの元祖Aldus PageMakerはシェアを奪われる。1994年にアルダス社を買収したアドビだったが、DTP市場は既にAldus PageMakerではなくQuarkXPressがDTPの定番ソフトになってしまうんだ。これは日本市場も例外じゃなかった。
QuarkXPress3.3(1994)
Postscriptと印刷・出版業界に大きな影響を与えたアドビにも意地がある。アドビ製品との連携を強化したInDesignを研究開発し、1999年 バージョン1.0を投入する。
InDesignは、IllustratorやPhotoshoらと非常に相性が良いこともあり、かたやQuarkXPressは価格が高く、Adobeが研究開発と改良を重ねた結果、既にQuarkXPressよりInDesignの機能は上を行っていた。あれよあれよとシェアは逆転し、今やこの市場を独占するに至ったんだ。
Illustrator、Photoshopと同様、アドビ製品は頂点に君臨するソフトが多いのは流石としか言いようがない。