2005年~2006年
情報検索の覇者、グーグル(#5/6)
Youtube登場
チャド・ハーリー(1977年1月)、スティーブ・チェン(1978年8月)、ジョード・カリム(1979年10月)の3人ががYoutubeの創業者。

写真:WIKIMEDIA
左からChad Hurley、Steven Chen、Jawed Karim。
3人からのスタートだったけど Jawed Karimがすぐに抜けたため、YouTube創業者は2人の写真が多い。
2005年、友人のパーティー動画をみんなで共有したいと思ったが、電子メールでは容量的に無理があったため、オンライン・サーバー上に映像を投稿する仕組みを作ったのが YouTube誕生のきっかけのようだ。
動画投稿は評判を呼び投稿数は急上昇していく。
彼らは、1日100万件のアップにもなれば大成功と思っていたが、それを遥かに上回る投稿数に跳ね上がった。 [Google秘録] には、嘘か本当か [数百倍] なる文字となっている。まさにユーザーの要求したサービスとタイミングが見事に一致したんだね。
しかし、ネットワーク環境の強化したくてもYouTubeには まともな収益がなかったんだ。

YouTube(2005) 画像:Web Design Museum
もともとは、個人クリエーターが制作した動画を扱う一大プラットフォームを目指していたようだが、個人がテレビで撮った動画を勝手にアップするなど違法投稿も多かったらしい。
通報があれば即座に削除してらしいが、著作権侵害で早かれ遅かれ問題になる可能性はあった。
買収の話が出た頃、社員は60名ほどいたらしいが、いつサーバーがダウンするか、著作権侵害による訴訟が起きないかでビクビクしていたとか。

Photo by pixabay
実はGoogle独自の動画サービス、グーグル・ビデオ(Google Videos)があったけど、グーグル・ビデオは うまくいかなかったんだ。人気のある動画配信サービス会社YouTubeを買い取ったほうが手っ取り早いってことから買収話が浮上した。
Googleから打診を受けた彼らは、資金・サーバーなる機器・人材、更なるサービス拡大が一気に手に入ると考えた。2006年10月、16億5千万ドルでGoogleはYouTubeを買収する。当時のYoutube創業者は、まだ30歳に達していなかったんだよ。
この動画配信サービスは 大きな潜在能力を秘めていたが、大きな問題も抱えていた。著作権問題と動画の権利者との利益配分だ。ライバル企業各社は、いづれ著作権侵害なる訴訟があちこちから起きるだろうと冷笑していた。

テレビ局、ケーブルテレビ会社、報道関連会社、映画関連会社、音楽関連会社などの違法投稿・・・相手が納得するように交渉する必要があった。一番厄介な作業だ。こうした恐ろしく面倒な交渉はシュミットが対応した。だからブリンもペイジもシュミットを厚く信頼したんだろうね。
検索エンジンによる広告収入、Gメールによる広告収入、YouTubeによる広告収入と事業はどんどん拡大する。
スティーブ・バルマーは、Googleを「検索エンジンだけで収益を上げているだけじゃないか!」と言い放っていたが、正確には検索結果による広告収益であり 誰が言ったのか忘れたけど、まさに [Googleは 超大手広告企業] になっていたんだね。
この頃、何気なくGoogleの求人広告を見ていたビルゲイツは驚く。求人広告には、OS開発、アプリケーション開発などマイクロソフトとピッタリ重なる技術者の募集をかけていたとか…。このあと、マイクロソフトからGoogleに技術者流入が発生するんだ。
Eye-Catching:pixabay
写真を見るだけでGoogleの歴史が分かる! Good Siteだ。
TECH INSIDER