自分とコンピュータ史

041 パソコン黎明期

1980年初頭~

80年代初頭、私が大型汎用機で仕事をしていた頃、既にパソコンもどきは登場していたが業務に使えるレベルに達しておらず、80年代前半に実際に業務で使用した経験はない。パソコンは大型汎用機やオフコンらと全く違うコンピュータの歩みをしていた。

と言うのも、この業界に在籍していながらパソコンは大型汎用機やオフコンとは接点がまるで無かったからだ。

インテルCPUの大雑把な流れ
インテルCPUの大雑把な流れ

パソコンの歴史を語るには、マクロプロセッサ Z80/4004/8080/80286/80386/80486/Pentiumらの話がどうしても必要となる。

マクロプロセッサの話をすれば そのままパソコンの歴史になるし、当時はインテル80286とか80386らのCPUをメーカーはしきりに強調した。今もCPUやクロック数でPCの性能を謳ってはいるが、今以上に強調していた感があった。当時はCPUの違いは、今以上にソフトが動く動かないが大きく関係していたからだ。

インテルの80386あたりからPCはビジネスに十分使えるようになり、机上にパソコンが置かれるようになった。MS-DOS全盛の時代だ。既に沢山のアプリケーションが登場している。今の20代でも ロータス123や一太郎の名称は聞いたことのあるだろう。

i80486から処理能力が十分となり、Windowsが普及しだす。Windows3.1からビジネスのWindowsの歴史が始まる。

何でもそうだけど、シンプルから複雑になっていく。パソコンが一般に登場する前のマイコンは一部の限られたマニアだけだった。

8080とZ80で市場は活気が出始める。
8080とZ80の話は、私の隣の部署の制御グループから何度も聞かされた。制御グループの彼らはハンダゴテで工作するようなエンジニアで8080やZ80なるCPUを搭載した機器装置をC言語やアセンブラで開発をしていたのだ。

その姿を隣の部署だった私は横目で見ていた。彼らの仕事は制御機器やコインロッカーの自動精算とかだった。伝説の会社ソードから転職してきた 2つか3つ年上の「島田さん」と結構気があって、制御話をおもしろおかしく聞かされたもんだ。


【参考データ】
Intel社が開発したマイクロプロセッサーの技術的スペックの歴史的変遷(簡略版)

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