自分コンピュータ史

040 Linux、Ubuntuでサーバー構築

Linuxが話題になった頃、Windowsのようなディスクトップを楽しんだが、洗練されたマイクロソフトのWindowsに比べると、見た目は不格好でありイマイチ操作性は落ちた。正直使い勝手が悪い箇所は多々あった。

当初こそ趣味の範疇を感じさせたlinuxだったが、徐々にUNIXの主戦場であるサーバーに活躍しだす。今や押しも押されないサーバーの最大筆頭OSになっている。現在、世界中で使用されているサーバーの半分以上のOSはUNIX系だ。Webサーバー・Mailサーバー・Fileサーバー・DBサーバーなど色々あってそれぞれが連携して動作している。


Linuxでサーバー構築を個人で体感できる。

LinuxディストリビューションのひとつであるUbuntuなんか最適だ。Ubuntuは2004年に公開され現在とても人気のあるディストリビューションだ。使わなくなった古いWindowsパソコンがあればOKだ。Macでも試したことはないが出来ると思う。


Ubuntu18.04.1 LTS版 (現在の最新は Ubuntu21.10)

WEBサーバー、Mailサーバー、DataBaseサーバー、FTPサーバーなどが実際に構築体感できる。ネットワークを志す人には最高最良な題材なんだな。実際に自宅や小規模オフィスでインターネット公開が可能となる。

構築にあたって各種Linuxコマンドを覚えられる。TCP/IP、DDNS、DMZ、NAT、RAIDなど多数の用語、セキュリティ対策、ファイアーウォール、ウイルス対策などの知識が怒涛の如く覚えられる。ネットワークエンジニアを志すなら文句なく最高の経験が出来る。

基本はシェル(Bash)を使ってコマンドを叩く(WindowsのPowerShellのLinux版もある)。これはWindowsのコマンドプロンプトやPowerShellでコマンドを叩くのとほぼ同じ感覚だ。私的にはWindowsが広まる以前のMS-DOS時代の感覚と重なる。と、言うより同じだ。UNIXに標準的なVIエディタがあるように、Linuxにも同様なものがある。

Ubuntu Server 導入画面
Ubuntu Server 導入画面

「今もコマンドで叩くなんて時代が遡っているんじゃないの?」と思う人がいるかもしれないが、マシン負荷をかけないため昔も今も変わらない一般的な方法なんだ。

FileサーバーならSamba、WebサーバーならApache(Apacheと言えばTomcat)、DBサーバーならMySQL・・・ちょっと業界をかじっている人なら著名な単語がずらずら登場する。プログラム志望ならGitHubを知っている人が多いけど、その[Git]と互換サーバーなるバージョン管理システムGitBucketも体験できちゃう!合わせてセキュリティ対策なども学べば、グッと実践スキルに近づくんだな。これって凄いことだ。私が30代の頃の環境を思い浮かべると恵まれすぎているぞ❣

IT業界を志望する人の多くは、身近なウェブサイト制作に流れる傾向が高いが、既にレッドオーシャン状態。センスが平凡だと芽が出にくい。特にウェブサイト制作に拘りを持たないのであれば、ネットワーク系やインフラ系は賢い選択だと思う。

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